HIGHFLYERS/#51 Vol.1 | Jan 6, 2022

父がラーメン好きだったことから、子供の頃からご褒美はラーメン。その後、飲食店経営時にあるきっかけで本格的に始まった食べ歩き

Text & Photo: Atsuko Tanaka

今回HIGHFLYERSに登場するのは、美容商社の経営者であり、美食家のまろさん。福岡県出身で、人気飲食店を経営した後に上京し、美容業界の道へ。当時は珍しかった男性エステティシャンとして活躍したり、様々な人気化粧品を開発・販売するなどしてきた。また、食の方では、食べログで「maro-j」や「麺テロリストまろ」のハンドルネームで、年間レビュー数が2位を引き離して断トツの1位の座をキープするなど、美食家としても注目を集めている。毎日、食に費やす時間をベースに、猛スピードで日々のスケジュールを見事に使いこなすまろさんの真相に迫る。第一章は、最近の活動内容や、食べ歩きを始めたきっかけ、食べることについてなどを聞いた。
PROFILE

美容商社経営者・美食家 寺田昌之(まろ)

福岡県出身。飲食店を経営したのちに上京し、美容業界の道へ。男性エスティシャンや化粧品開発などに携わり成功を収める。食の世界では、「maro-j」や「麺テロリストまろ」のハンドルネームで、グルメな美食家として一目置かれる存在に。ボディメイクトレーナーとしても活躍し、痩身研究の為に、自分の体を実験台に爆食しながらトレーニングを重ねている。また、タイでハーブ農園と工場を運営している。  https://www.instagram.com/maro.j.maro/

本当に美味しいものを美味しく食べるために、敢えて美味しくないものも食べて、食を楽しむ

肩書をたくさんお持ちで、多岐にわたってご活躍されていますが、現在のご活動内容を簡単に教えていただけますか?

美容商材の販売や、ボディメイクトレーナーとして人に指導したり、食の方ではグルメの審査員やレストランのコンサルティングなどもさせていただいてます。また、タイで農園経営もしていますし、最近は PCR 検査の協会を立ち上げて理事長を務めています。

とても幅が広いですね。もとは美容のお仕事から広がっていったのでしょうか?

いえ、実はその前に福岡で飲食店を経営していました。その後上京し美容の世界に入って、しばらくエスティシャンとして活動していましたが、限られた時間の中でお客様一人にしか自分のマンパワーが使えないことに葛藤を感じ、物販の方にシフトしました。これまで様々な美容商品を開発、販売してきて、扱う商材によっては、エステサロンさんに卸すだけでなく、どう売るかのスキームまでを僕が作ることもあります。

最近の美容業界でまろさんお勧めの商品や、何か興味深い発見などありましたか?

実は美容業界を知れば知るほど、化粧品に興味がなくなっていくのも事実なのですが、自分が開発した製品の中から比較的新しいもので言うと、膣から吸収させる美容液 「 Palilis(パリリス)」ですね。熱を下げる時に座薬を使うと効果がとても高いことから思いつき、また、女性にしか使えない化粧品としてターゲットを絞れるので、すごくいいんじゃないかなと思いました。7年前に誰よりも先に手がけ、フランスやロシア、中国から展開して、日本にも今やっと波が来てると感じています。

ボディメークトレーナーとしての活動は、どんな方にどんな指導をされることが多いですか?

今は誰にでも教えるということはせず、指名をもらったタレントの方々などに教えています。現在の生活の状況をカウンセリングして、その方に合うやり方をアドバイスしたり、トレーニングの指導を行います。よく「3ヶ月でダイエット10キロダイエットに成功しました!」というのを聞きますが、ああいうのは絶対に失敗するんです。皆さんには「リバウンドの可能性は死ぬまであるので、一生ものにしてください」といつも言っていて、その習慣を教えている感じですね。

そして食の方では、“―年間で外食2500食、コース料理500軒、外食にかけるお金が月1000万。全県食覇3周目”という尋常ではない数を食されていますが、最初の食巡りはどんな風にして始まったんですか?

元を辿ると、うちの父がラーメンが大好きで、昔から何か良いことをした時のご褒美として食べに行くのがラーメンだったんですよ。いつか自分で稼げるようになったら、ちゃんと食べ歩きをしたいなとはずっと思っていました。その後20代前半の頃、福岡で飲食店を持ち、店のウエブサイトを作った時に、自分が食べ歩きしたラーメンの情報を載せるとページビュー数がすごく上がることがわかって、ラーメンを食べ周るようになって。最初は集客のために1日一軒くらいアップしていたのが、いつの間にかラーメンを食べ周ること自体が主体になっていったんです。

そんな昔からずっとされていたんですね。最初はお店のサイトのために食べ歩きをしていて、食べログに投稿し始めたのはいつ頃だったんですか?きっかけは?

4年くらい前からですかね。食べログはとにかく使い勝手が良いですし、どこか知らない場所に行った時もその辺で評判の店を知れて、行ったお店がチェックされるので重複して同じお店に行くこともないので、便利だなと思って。最初は食べた感想をまめに長文を書いてましたけど、今はひと言ふた言ぐらいですね。

投稿が人に注目されだしたのは、最初の頃から?

いえ、食べログの百名店ランキングというのがあって、食べログを好きな方達はそれを見る方が多いかと思うんですが、僕が全ジャンルで一位になった頃からだと思います。ラーメンばかりが注目されがちですが、スイーツや中華などでも1位を取っています。

すごいですね!

それとは別に、14年か15年前頃からあるグルメ芸人の方と「二人の美食会」と称して、お互いが美味しかったと思うところに食べにいくことを週に1、2回必ずやってました。その頃はFacebook にアップするくらいで、特に何も考えていなかったですけど、ただ自分の中で感じていたのは、みんな歳をとって自由になってから始めることって、美味しいところを食べ周るとか、旅に出るとかだったりするじゃないですか。僕はどちらかと言うと食べる方が好きなので、じゃあ歳をとって食べ歩きできるかって考えたら、胃袋の限界が出てきて好きなものをとことん食べるのはできないだろうから、早い時期からいろんな美味しいものを知っておきたいと思ったんですね。

好きなことを追求し続けた結果、美食家としてメディアで注目を集め、今につながったと思いますが、まろさん は食べる量もそうですし、行動力のスピード感が半端ないように感じます。ご自身にチャレンジするのは好きですか?

そうですね、それが人間らしさなんじゃないかと思います。それに、どんな仕事も上に上がっていく時って楽しいですよね。例えば昔、QVCに出て化粧品を1日に2億円分売ったことがありましたけど、登山と同じで、そこに行くまでの道のりは楽しいけれど、上に上がると空気が薄いんで、維持することに対してのストレスを抱えるより新しいことを始める方が楽しくなっちゃう。なので、ある程度上りつめたら辞めて、違うところで新たなチャレンジをする、みたいなことを繰り返しているような気もします。

なるほど。お仕事もありながら、あれだけの食巡りをされて、毎日どんなスケジュールで動いていらっしゃるのですか?

コロナ禍の時期は思うように動けなかったですが、コロナ前や今は、朝起きて、まずランチに行くお店を5軒から7軒ぐらいリストアップします。お店の営業時間や味の薄さ、濃さなどによって行く順番を決めないといけないので、結構な能力が必要なんです(笑)。ランチを食べに行った後は家に帰って、お風呂に入って体温を上げてから運動します。その日に食べたもののメインは炭水化物か、それともタンパク質か、などによってトレーニング内容を考えます。そして夜はコース料理を2軒必ず行きます。その後家に帰ってきた後、夜中に美容の商品企画の仕事をします。ノウハウがないとできないんでしょうけども、僕は工場の中で菌検査などもやっていて、成分やレシピなどについてある程度知識があるので、今の流行りのものと組み合わせたらこうだなとか、話題性はこうなるな、とかまで分かるんです。

では、食に合わせて毎日のスケジュールが決まる感じなのですね。野暮な質問かもしれませんが、なぜそれだけ食べるんですか?

これだけ食べても世の中の美味しいものをまだ食べ尽くせないんですよ。新店もどんどん増えていきますし。あとは純粋に、本当に美味しいものをとことん食べて知りたいし、美味しい理由も知りたい。中にはただ流行りで取り上げられているもので美味しいと言われているものもあったりして、僕には疑問に思うものもあります。インパクトのある美味しさって、食べ終わる頃には飽きてしまって、逆にインパクトがなくて物足りないと思うものの方が、食べ終わる頃にはまた食べたいっていうものになってたりするんですよね。そのバランスがわかってくると、食べることがもっと楽しくなってくるというか、だから僕はある意味、本当の“食中毒”ですね(笑)。

深いですね。

食だけでなく、ファッションとか他の業界でも言えると思いますが、食のグルメって言われている人達も、行き過ぎるとちょっと感覚が狂ってきちゃうところがあって、今までに見たことのないものとか調理法を使ったものを美味しいって言う癖がついてたりします。僕はそういう風にならないように、世の中に評価されてないものを食べ続けることもすごく重要だと思っていて。みんな食べログとかで高い評価がついてる美味しいものを食べに行きたいと思うんでしょうけど、僕は本当に美味しいものを美味しく食べるためだったら、美味しくないものも敢えて食べるっていう、そういう食の楽しさもあったりします。

年齢と共に、食べることがきついなと感じることはないですか?

今のところないです。もうずーっとやってるからかもしれないですね。昔、稼いだお金を自由に使えるようになった頃、食べながら痩せる方法をまだ模索している時だったので、体重が98キロまで行ったことがありました。今は日によって4、5 キロ 変わることもありますが、大体72キロくらいをキープしてます。

ご自身に合ったトレーニング方法を見出して痩せられたんですね。

トレーニングもそうですが、食べる順番やサプリメントを取ることも大事です。よく皆さんに「これだけやればいいっていう方法を教えてよ」って言われるんですけど、例えば会社を成功させるためにこれだけやったらいいなんてことはないですよね?これもあれもそれも、毎日の中でちょっとのことを継続するのが一生の中でどれだけ変わってくるかを知ることがダイエットの基本な部分だと思います。

取材協力
Restaurant由 -yoshi-
住所:東京都台東区北上野2-14-3 Hotel粋B1F
電話番号:03-6802-8151

次回へ続く

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