ON COME UP
#51 | Dec 8, 2020

表現者として新しいことに果敢に挑戦し続ける、世界中で人気沸騰のダンサー。海外生活で経験した挫折からの克服と、遠い未来へ託す希望

Interview & Text: Kaya Takatsuna / Photo: Atsuko Tanaka / Retouch: Koto Nagai

今回登場するのは、ダンスパフォーマンスグループ・s**t kingz(シットキングス、通称:シッキン)のリーダーを務めるshojiさん。大学になって始めたダンスに夢中になり、すでにクラブで活躍していたkazuki、NOPPO、Oguriと2007年にシットキングスを結成。卒業後は就職するも、ダンス留学したメンバーの後を追って会社を辞め、アメリカへ。受けたレッスンでは挫折を味わい、自分が踊る価値を見出せなくなった時期もありましたが、ある出会いをきっかけにその状況を克服し、そこから新たな道が拓けていきました。また、その表現はダンスにとどまらず、最近では朝の連続テレビ小説「エール」や「半沢直樹」に出演するなど、俳優としても活躍されています。そして、2021年の1月27日には、シットキングスが「FLYING FIRST PENGUIN」というダンス映像アルバムを発売。常に新しいことに取り組んでいます。そんなshojiさんに、幼い頃のことから学生時代のこと、海外生活、シットキングスでの活動についてや、チャンスと成功について、そして、これから実現したいことなどを伺いました。
PROFILE

ダンサーs**t kingz/シットキングス

shoji・kazuki・NOPPO・Oguri の4⼈で構成される世界が注⽬するダンスパーフォーマンスグループ。4⼈が出場したアメリカ最⼤のダンスコンテスト「BODY ROCK」では、2010 年、2011 年と連続優勝。世界各国からオファーが殺到し、これまで20カ国以上を訪問。その活躍から、NHK「あさイチ」、日本テレビ「スッキリ」、フジテレビ「めざましテレビ」では特集が組まれ、TBS「音楽の日」、テレビ朝日「関ジャム」、フジテレビ「MUSIC FAIR」には、バックダンサーではなくアーティストとして出演。そんな中、2019年11月2.3日に放送のFNS「27時間テレビ〜にほんのスポーツは強いっ!〜」に出演、メイン企画の一つとなるダンス企画“グランドフィナーレ”の演出・振付を担当し、3ヶ⽉間に渡る⼤プロジェクトを牽引。オリジナルの舞台公演は毎回⼤好評で、2018 年秋の第4作⽬となる「The Library」では、全国7 都市・全30公演が⾏われ約25000 ⼈を動員。2019年12⽉17~21⽇にかけて⼤阪・東京で⾏われる、シットキングス史上最も踊りまくりのダンスライブ「メリーオドリマXʼmas」は⼀般発売後即⽇完売と勢いを増している。更に、2020年には、過去最大規模となる新作舞台の全国ツアーが情報解禁されており、今後の詳細続報に注目が集まる。また、AAA、BoA、EXO、E-girls、Hey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、SHINee、SUPER JUNIOR、関ジャニ∞、ジャニーズWEST、東⽅神起、三浦⼤知など、多くのアーティストの振付を約200曲以上⼿がけており、常に日本のエンターテインメントシーンの最先端で活躍しつづけている。

shoji

―小さい頃は、どんな子供でしたか?

小さい頃は運動がとにかく苦手で、小学生の頃は眼鏡が顔に食い込むぐらいぽっちゃりだったんですよ。髪の毛もおかっぱ、マッシュルームヘアみたいな感じの髪型で、見るからにいじりやすい雰囲気でしたね。でも基本的には何があってもニコニコしてて、明るい子だったんじゃないかなとは思います。あとは皮膚がすごく鈍感だったので、一年中半袖短パンでした(笑)。

 

9歳の頃

―ご両親からはどのように育てられましたか?

基本的にうちの母は本当にいつもニコニコして優しい人なので、僕は4人兄弟の末っ子なんですけど、怒られた記憶は人生の中で一度もないと思います。父はおしゃべりがすごく好きな人だったので、家にいるといつもテレビを観ながら、一緒に政治の話とか色んなことを小学生ぐらいの頃から語り合ったりしていたなあと思います。

 

―その頃の将来の夢はありましたか?

小学校の卒業文集にはなぜか画家って書いてあったんですよ。でも元々子供の頃から色んな国に行って、色んな国の人たちと友達になったり、色んな国を回って仕事をするような人になりたいなっていうのは思っていて。子供の頃から英会話とかも通って、いつか英語を役に立てて何かしらをやっていたいなっていう風に思ってました。

 

―中学、高校、大学時代はどのような感じの学生でしたか?

中学校で軟式テニスをやってたんですけど、本当に運動神経が悪いんで、勝った記憶がないくらい。でも、楽しかったのは覚えてるんですよね。高校に入ってからは部活は入らずに、アルバイトをしながら学校に通っていました。

 

―その後は大学に行かれたのですか?

はい。大学に入って、前から興味があったダンスを始めました。もともと高校でダンスをやってる女の子達が踊ってるのを見たり、テレビでちょうど DA PUMP とかが出だして、ダンスをなんとなく身近に感じてたんです。それで自分もやりたいなって思ってたんですけど、自転車も乗れないほど本当に運動神経が悪かったんで、ダンスをやりたいなんてなかなか口に出せなくて。大学に入ったら、それこそ本当に僕を知ってる人は一人もいないから、今しかないと思ってダンスを始めました。

 

―大学ではどのようにダンスをしていたのですか?

サークルに入って、音楽に合わせて体を動かしたら楽しくて、本当にすごくハマっちゃって。でも当時も大学に通いながらアルバイトを二つやっていて、お金もないしダンスのレッスンに行けないので、バイトが終わったら大学の近くの駅のガラス貼りの所に行って、同じサークルの仲間がレッスンで教わった振りを教えてもらって、本当にひたすら朝まで踊ってました。あの頃はとにかく夢中だったんで、本当に踊ってる数時間が最高に楽しかったなと、今でも思います。

 

―シットキングスの仲間との出会ったのもその頃?

そうですね。 クラブとかで踊るようになって、そこでみんなと出会ったっていう感じですね。kazukiとNOPPOは二人でも別のチームを組んだりしていて、僕は当時まだ主催者の方にお願いしてダンスショーに出させてもらっていたんですが、 彼らはお金をもらって出てる側の人達だったんで、僕にとっては憧れの存在でした。気づいたら仲良くなっていて、そこからいろいろ話したりするようになりました。シットキングスとして彼らと初めてイベントに出たのが2007年。僕は就職するまでの最後の大学一年間で、20個ぐらい一回限りのユニットをやったんですけど、そのひとつがシットキングスでした。

 

―4人でやることになったきっかけは?

大学が外語大だったんで、留学生が結構来ていて、その中でダンスをやってる子達から見せてもらったアメリカのダンス動画に僕がすごく衝撃を受けて。それをkazukiに見せたら、日本で一緒にこういうのをやろうよって、いいやつ知ってるから呼んでくるわってなって、あとの二人を連れてきたんです。それでじゃあ4人で1回だけ踊ろうって感じだったので、当時は一回限りのグループというイメージでした。

 

―ちなみにその動画は有名なダンサーだったんですか?

当時まだアメリカでもそんなに売れてはなかったのかもしれないですけど、ショーン・エバリストっていうダンサーで、今ではかなり有名です。K-POPに今のああいう形のダンスのパフォーマンスを作ったのはおそらく彼の影響じゃないかなって思うくらい、いろんなエンターテイメントにすごく影響を与えたダンサーだった。ただ、彼もその時はまだまだ全然駆け出しで、僕が見た時はまだアメリカでもそんなに有名じゃない時期だったんですよね。

 

―話は戻りますが、shojiさんはシットキングスのメンバーに出会って、同時に就職したということは、当時はプロになろうという気持ちはなかったんですね?

そうですね、本当にまさか自分がダンスで食べていけるなんて想像もしてなかったんですよ。ちょっとネガティブに聞こえちゃうかもしれないけど、自分がそんな価値のある人間だと思ってなかった。なのでごく自然に当たり前のように就職活動して就職しました。でも何かしらダンスに関わる仕事がいいなと思って、チャコットというダンス用品会社の営業をしていました。

 

―そこからプロになるっていうのはどういう流れだったんですか?

僕自身が仕事をしている間に、他のメンバーは年の2ヶ月ぐらいアメリカにダンスの留学に行っちゃうんですよ。その間僕は仕事して、家に帰って YouTubeを観ると、毎日レッスン動画が上がっていて、ピックアップって言って、最後に良い生徒が選ばれて先生と一緒に踊ったりする動画がバンバン上がってくるんですよ。どのレッスンにもあの3人がいて、すごく成長していくのをまじまじと見せつけられた時に、自分とメンバーのレベルが離れていってしまうような気がして。とにかくただダンスが上手くなりたいと思って仕事を辞めて、辞めた次の日に飛行機に乗ってメンバーのいるアメリカに行きました。

 

―海外はどうでした?

実は、行って早々出鼻をくじかれて、すごく挫折感を味わったんです。それまではほぼ独学で、仲間から色々教えてもらう環境だったので、アメリカに行って受けた1時間半のレッスンの中で、結構長い尺の振り付けを覚えられなかったんですよ。でも他の3人のメンバーは、シットキングスとして海外のダンサーたちに既に認識されていて、僕のことは、「残りの一人が来たぞ」みたいになってるんで、レッスンの最後に「じゃあシットキングス出て来い」って4人だけで踊らされたりするんです。あの3人はもうすごいわけですよ。でも俺は、振りすらちゃんと覚えられてないのに、そこで一人できてないことを人前でさらされ続けなきゃいけなくて。俺がいるせいで YouTube に動画が載らなかったりするんです。 それで結構メンタルきて、なんで俺ダンスやってるんだろうって本当に辛かったんですよね。キラキラしてる3人がすごく羨ましかったし、危うく心の灯が消えかけたみたいな瞬間ではあったんですよ。

 

—それをどう克服したんですか?

僕の中ですごく転機になるような出会いがありました。ジャファー・スミスというめちゃくちゃかっこ良くて、常に笑顔で、大声出してイェー!!みたいな感じでレッスンをする先生がいたんです。その人のレッスンを受けてる時間だけはダンスが好きだと思えたんですよね。もしかしたら日本に帰って僕がレッスンをすることで、ダンスに疲れちゃったり、本当はダンスが好きなのに嫌いになりそうな人に、またダンスが好きだって思ってもらえるようなことができるかもって思ったんですよね。

 

左:マライア・キャリーのバックダンサーを務めた時(2008年)右:アメリカにて、北米初のパフォーマンスとワークショップを開催 (2009年)

―その後にダンスコンテストに出て、皆さんで優勝されるんですよね?

2010年に、Body Rockっていう招待制の大会で優勝しました。もともとコンテストには出ないと決めていたんですけど、僕たちがシットキングスを組むきっかけになった動画がその大会のだったんで、出場しました。優勝を狙うような振り付けはやめて、あくまでも人を楽しませるようなパフォーマンスにしました。それが逆に珍しかったのかもしれないですけど、ラッキーな感じで優勝させてもらいました。

 

Body Rockの大会に出場し、優勝した時

―ところで、見るバム「FLYING FIRST PENGUIN」が来年1月にリリースされますが、ダンス映像アルバムという発想はどのように思いついたかを教えてください。

もともとダンスの映像をたくさん撮りたいって思っていたんですよ。でも曲の著作権とかの問題もあってなかなか難しく、自分たちが魂を込めて作った作品が多くの人に届かないのはすごく寂しいことだなと思っていました。それで自分たちが生きた時代を形にしっかり残していくにはどうしたらいいかを考えて、それなら踊りたい曲を探すんじゃなくて、自分たちで作っちゃえばいいんじゃないかっていう発想になって、こういう企画が動き出しました。 僕たちが「FLYING FIRST PENGUIN」を出すことがきっかけで、見るバムという形が、ダンサーや他のパフォーマーにとって当たり前になったら面白いなって思うんですよ。いつか音楽の教科書に、「2021年にシットキングスが初めて見るバムを発売」って書かれるような、「2021年まで見るバムみたいなものってなかったんだ」みたいに驚かれるようになったらいいなって思うんですよね。

 

―出来上がりを見ていかがでしたか?

とても納得のいく作品になり嬉しいです!このプロジェクトを通してすごく素敵なクリエイターの方達とたくさん出会いがあったんですよね。シットキングスっていつも何かと出会うことで面白いことをやってこれたグループで、がむしゃらに前に走って行ったら、いろんな人たちとぶつかりまくって、その化学反応でここまで来てるんです。今回見るバムっていう作品を作るにあたって、本当に色んな人たちとすごい勢いで出会ったことが僕たちにとっても新しい刺激になりました。

 

―特に印象に残った曲はありました?

どれも全部そうなんですよね。中でも前に作った 「Haze」は、4人で一番最初に作った曲で、僕たちがトラックメーカーでギタリストのShin Sakiuraの家に行って、いろいろ話をしながら、僕たち自身もキーボードをちょっと打たせてもらいながら音を足していった印象深い作品です。SKY-HIとの曲も彼の家に行って、みんなでお酒を飲みながら、基本的に彼が音楽を作って、僕たちは後ろでみんなで騒いでその場で踊って、すごく楽しかったんです。C&Kも、何回も僕たちと会って打ち合わせしてくれて、何回デモを上げてくれたんだろうっていうくらいすごい何度もやってくれたんですよ。すごく恵まれてるなって思うし、一緒に作れて最高でした。

 

―ところで、最近はshojiさんは役者としての活躍もめまぐるしいですが、役者になろうと思ったきっかけは?

もともとお芝居にはすごく興味があったんですけど、なかなか踏み切れてない自分がいたんです。3年くらい前、うちのメンバーのkazukiが、ラジオで冗談で、「俺たちはダンサーである前に人間だろ」って言った言葉が、急に僕自身にものすごい刺さる時があって、「なんで自分はダンスでしか表現しないんだろう」って思ったんですよ。もしかしたらもっと自分の中には表現の幅があるかもしれないのに、なんで自分のことをダンサーだって決めつけてたんだろうなって思って。それからお芝居のレッスンとかに通うようになって、少しずつですけどやらせてもらってるって感じですね。

 

―一気に視界が開けた瞬間や、自分が成長したと実感した出来事はありますか?

やっぱり人の前に立つ瞬間ってすごく成長すると思うんですよね。舞台に立った時っていうのは、ある意味自分の知らないスイッチに出会う瞬間だったりもすると思うんです。あとは、人に教えている時がもしかしたら一番自分が成長している時なのかもしれない。人に何かを伝えたり残したりしてあげようと思って喋ってるつもりが、実は自分のことを再認識することが多かったりするので。

 

―オフの日などはどのようなライフスタイルを送っていらっしゃいますか?

小学1年生と2歳になる子供とぎゃーっと遊んでます。休みの日に一人で何かをするということは基本ないので、少しでも時間があればだいたい子供と何かしてます。

 

―ダンスを続ける上で大変なことはありますか?

今でもものすごく太りやすいこと。甘いものも油っこいものも大好きだし、許されるなら四六時中食べてるんで。とにかく食べ物が好きなんです。でも体重が増えると体に負担がかかって怪我しやすくなるので、体型維持が大変(笑)。

 

―では、シットキングスを続ける上で大変なことはありますか?

ない。シットキングスを続けていて大変だと思ったことが人生でない。喧嘩もしないんですよね。困ったら多数決だし。例えば振りを作る時とかも、じゃんけんして勝った人から好きなところを選んでいくんですよ。だから、文句を言うならじゃんけん勝てよという話なので(笑)。

 

―自分の価値観に変化や気づきを与えてくれた、もしくは人生を変えてくれた人との出会いを挙げるとしたら?

やっぱり一番僕の人生を変えたのは、シットキングスの3人だなと思っています。金銭的な面もすごく苦しかった時代もあったので、一人だったら多分自分のダンスに何も価値を見いだせなかったまま終わってたんじゃないかなっていう。そこに価値をもたらしてくれたのはこの3人だなって思ってます。この3人と一緒にいると、次から次へとやりたいことが出てくるんですよね。

 

―憧れている人、羨ましいと思う人、尊敬する人は誰ですか?

チャーリー・チャップリンとか、志村けんさんとかは本当にすごい。ああなりたいと思います。死んでもなお、人を笑顔にし続けるじゃないですか。それってすごすぎるなって思うんですよ。それこそ僕たちこの前「チャーリー・チャップリンの独裁者」っていう映画の演説でダンスを作らせてもらったんですけど、あの作品はすごく力強いメッセージがあったし、彼があの演説をやってから80年経った今でも、その演説を聞いた人たちがこれを踊りたいっていう衝動に駆られるってすごいことだと思うんですよ。だから僕達が踊っているその作品を、80年後、100年後に見た人たちがそれに影響されて何かクリエイティブを作るってなったら、そんな嬉しいことはないなって思うんですよね。それだけ時代を超えても、人を笑わせたり、人の心を揺さぶる人っていうのは本当に尊敬します。

 

―好きな映画や写真、音楽やアートなどで一番影響を受けたものは?

その瞬間は色んなものにものすごい影響を受けたりすると思うんですけど、僕すごく飽き性で、あんまりこれにハマったみたいなことがないんですよね。例えば音楽でも、ある曲のbメロが好きって思ったら、何時間でもそのbメロだけをループで聴いてるんですよ。ダンスも好きな数秒だけをリピートして何回も見ちゃったり、映画とかでもこのシーンが好きってなったら、そこだけループして見てるんです。そうやってビビビってくるものっていっぱいあるんですけど、それをずっと追い続けるってことはないですね。

 

―社会で起こっていることで、気になることは何ですか?

海外のダンサーの友達が、今回のブラックライブズマターの運動に多く参加してる姿を見て、全然遠い話じゃないなっていうのを思いました。それで色々調べていく中で、結構日本の身近な周りでも、差別とかに苦しんでる人が意外といて、自分はそういうことに今まで目を背けてたんだなっていうのがあったので、しっかりと目を向けて自分自身を改めていこうと思っています。 あとは街の再開発が大好きです。各地のいろんなエリアに行った時は、現地で走るんですけど、その土地の再開発中の建物を調べて、そこを通るルートにして、工事現場とかを覗いて、もうすぐできるなとか、この前走ったところもうできてるとか、やってます。本当に大好きで、色んな再開発情報をほぼ毎日に近いペースで調べてます。

 

―自分のやっていることで、日本や世界が変えられるとしたら、どんなところだと思いますか?

日本を変えたり世界を変えたりするハードルはものすごく高いと思うんですけど、僕たちが踊ることで一人でも笑顔になってくれる人が増えれば、少しでも世界を明るくしていけるのかもしれないなっていうのは感じるので、どんなに暗い時代になっても、僕たち自身は常に明るくハッピーなエンターテイメントを届けていきたいなって思ってます。

 

―では、shojiさんにとって、チャンスとはどういうことだと思いますか?

おそらく、準備ができてる人のところにだけ訪れるもの。海外の有名なダンサーの方がチャンスがないって言っている若い人たちに昔言ってたんですよ。「チャンスは本当は目の前にいっぱい転がってるのに、受け取る準備が自分の中でできてないからそれに気づいてないだけだよ」って。ピンチはチャンスだって言う人もいるけど、ピンチをチャンスに変える準備ができていない人には、やっぱりピンチはピンチになってしまう。だから、いつでもポジティブに変えていけたり、しっかりと軌道修正出来るように、ピンチをチャンスに変えれるように、準備をしておきたいなと思っています。それこそ僕だってお芝居の仕事をいくつかやらせて頂いてますけど、お芝居の稽古も受けてない、滑舌の練習もしてない、何も勉強もしてない人のところに当然そんなチャンスは回ってこないし、それが来た時に自分で掴み取る準備をその人自身がしてきていれば、そこにチャンスが来る可能性もあるし、何か出来事が起きた時にそれをちゃんとチャンスに変えられるって思います。

 

―shojiさんにとって、成功とは何ですか?

僕にとっての成功は、僕が死んだ後に僕のことを思い出したらみんなが笑顔になること。「あいつムカついたよね」とかじゃなくて、「あの時のあれ覚えてる?超ウケるんだけど」とか言って、みんながちょっとでも、僕が死んだ後でも僕の話で笑ってたら成功だなって思います。

 

―そうなるためにはどうやって生きればいいと思います?

やっぱり最近は改めて原点に帰って、僕自身がジャファー・スミスっていうダンサーに出会って、ダンスって楽しいんだって思い出させてもらえたように、僕がいることでダンスに限らず、何か楽しいかもって思ってもらえる人になりたいなって思うので、36歳の抱負は、世界で一番ハッピーな36歳(笑)。「あいつうるせぇ〜、でもいたよね、ああいう人」みたいな風に思ってもらえるような、しこたまハッピーな人間になりたいなと思ってます。

 

―これから挑戦してみたいこと、まだ実現していないことは?

僕たちダンスをメインに活動しているので、もっと幅を広げて、例えば台詞のないドラマとか映画、ダンスだけで全てが伝わるみたいなものもできたら面白いんだろうなって思ったりします。もちろん普通にお芝居も大好きなんで、お芝居もありの、ダンスありの映画とかをシットキングスが作るとか、そういうのも僕はすごくやってみたいなと思ってます。それこそ志村さんとかチャップリンみたいなところに繋がっていくんですけど、世代を超えて、人が見て元気を与えたり笑ったりできるものをもっともっとたくさん残していきたいなって思います。

 

―最後に、3年後、5年後、10年後の自分はどうなっていると思いますか?

とりあえず元気で笑顔で生きていたい。3年後の目標は、シットキングスのことを日本中の人全員が知っている。5年後はシットキングスのことを世界の大半の人が知っている、これすごいハードル高いな。10年後はシッキンという名前が、広辞苑を引いた時におもらしよりも先にシットキングスの略って出てくる。チーム名が辞書に載ったら、これはもう勝ちだなと!10年後はもう46か…。頑張れ、俺!!!

 

shitkingz Information

SKYHI」、「C&K」や若手注目アーティストとのコラボレーション楽曲収録!

s**t kingz(シットキングス)初の見るダンス映像アルバム

見るバム『FLYING FIRST PENGUIN2021127() 発売!

完全数量限定盤Blu-ray&CD(アスマート限定)

¥9,000円(税抜)+税

 

■内容:豪華BOX仕様

  • Blu-ray(本編8曲+特典映像:尺未定)

※通常盤と同じ。

  • 「FLYING FIRST PENGUIN」収録楽曲CD

(歌詞カード付)全8曲

  • 貴重な未公開写真を収めたブックレット(36P)
  • シッキンの2020年が詰まったカレンダー

(2021年1月~2022年1月)

  • ポストカード(10枚セット)

 

■Blu-ray映像特典

  • 100分を超えるメイキング映像

リハーサル風景や撮影当日の舞台裏、シッキンスタッフ目線の映像が盛り沢山。普段観る事の出来ないNGカットも…!

  • アナザーテイク

本編映像には惜しくも使われなかった至極のアナザーテイクをスペシャルエディションとして再編集。ダンスを観やすいワンカットバージョンや、本編では見る事のできなかった幻の演出テイク(?)も多数収録。

  • FFP」ロケ完全密着!シッキンドキュメンタリー番組企画「微熱大陸」

『微熱大陸』は、“平熱”以上“本家”未満な、いつもより少しだけ真剣で少し熱をおびた“微熱”なシットキングスをお届けする密着ドキュメンタリー番組企画。いつもおちゃらけてばかりなシッキンの、アーティストの“ガチな一面”にも迫ります。「微熱大陸」は、見終わった次の日からの長い人生を前向きに生きるための力を感じてもらう“シッキンドキュメンタリー”です。

 

■Blu-ray スペック

映像:カラー 1080p High Definition  音声:1.日本語 2.0ch リニアPCM

「FLYING FIRST PENGUIN」通常盤Blu-ray ※全国流通盤

¥5,400円(税抜)+税

品番:ASBD1248 POS:4943566312483

 

■内容:

  • Blu-ray(本編8曲+特典映像:尺未定)※完全数量限定盤と同じ
  • 歌詞カード
  • ポストカード1枚

※商品仕様は予告なく変更する場合がございます。