EXILE TRIBE 初の7マイク・フリースタイルグループ・BALLISTIK BOYZがセカンドシングルをリリース。先輩からの教えを胸に、世界進出を目指す【インタビュー】
2020/02/13
EXILE TRIBEとしては初の、メンバー7人全員がマイクを持ってダンスをし、さらにはアクロバットも行うグループ・BALLISTIK BOYZ。2019年5月にリリースされた彼らのデビューアルバム「BALISTIK BOYZ」は、「Billboard JAPAN Top Album Sales」 、「Billboard JAPAN Hot Albums」(6⽉3⽇付)、Spotifyのバイラルチャートで1位を記録し、CDセールス、デジタルストリーミングともにチャート1位を多数獲得。また、YouTubeでは、リード曲の「テンハネ-1000%-」が再生回数320万回を記録するなどした。
メンバーは、LDH主催の「VOCAL BATTLE AUDITION 5」のファイナリスト、⽇髙⻯太、加納嘉将、松井利樹、海沼流星の4人と、「PROJECT TARO」(EXILE TRIBEとエイベックスグループがタッグを組み、「世界を舞台に活躍できるメイドインジャパンの最強アーティストを生み出す」というテーマのもと、2013年にスタートしたアーティスト育成プロジェクト)出身の深堀未来、奥⽥⼒也、砂⽥将宏の3人で構成されており、国内だけでなく、海外進出を目指した活動をしている。
そんな彼らが2月12日にセカンドシングル「ANTI-HERO’S」をリリース。リード曲である「ANTI-HERO’S」には、“自分が本当に信じるものをどこまでも追求していく”という、BALISTIK BOYZの生き様がメッセージとして込められている。14日から始まる初の全国ツアーを控えた彼らに、自分を信じることについてや、オーディションやニューヨーク留学で学んだこと、また、先輩方に言われた印象的な言葉や、好きなダンサーやアーティスト、成功についてなどを聞いた。
世界進出をはじめとする目標に向かって、周りの意見に流されず、自分たちがやりたいと思うことを常に追求していきたい
―「 ANTI-HERO’S」は完成してみていかがですか?特に注目して欲しい点などあれば教えてください。
日髙竜太:リリックに自分たちの決意や生き様みたいなものがメッセージとして込められているので、是非そこに注目して欲しいです。曲を聴いて自分たちの想いが伝わればいいなと思ってます。
―そのメッセージは、「⾃分が本当に信じるものをどこまでも追求していく」だそうですが、音楽や生き方、考え方など、自分に関わることで強く信じていることにどんなことがありますか?
砂田将宏:その時々を楽しむことです。僕たちがパフォーマンスをしてる時など、その楽しさが観てる方々に伝わって、皆さんにも楽しんでもらえたらと心がけてやってます。
海沼流星:エンターテインメントにおいての表現の仕方ですね。様々なパフォーマンスや歌、全てにおいて伝わりやすいように見せ方を工夫しつつ、誰にもできないようなことを自分なりに表現する。マサ(砂田)が言ったように、お客さんにも楽しんでもらえるようにというのも意識してます。
―自分を信じるって、時には簡単ではないと思いますが、信じ続けるために必要なことはどんなことだと思いますか?
海沼:まずは自分の中にある好きという想いを曲げずに、自分の個性を全面に出して楽しむのが一番なのかなと思います。
松井利樹:練習あるのみですね。練習をすれば自然と自信がつく。テスト勉強と一緒ですけど、勉強して準備しておいたら、ある程度自信がつくじゃないですか。練習すればするほど、どんどん自信がつくし、その中で一つ一つにこだわっていけば、オリジナリティも出てくると思います。
深堀未来:目標を持つこと。僕はその目標に対して何が足りないかを常に考えています。
―初となる全国ホールツアー「BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020 “BBZ”」がもうすぐ始まりますが、意気込みや、ファンに期待していてほしい見どころなど教えてください。
奥田力也:自分たちは、全員がマイクを持って、歌と踊り、アクロバットもやるので、そういった部分で今までの先輩方とは違った世界観をお見せできるかなと思います。スタッフさんからアドバイスをいただきながら、一人一人がアイデアを考えて、それを7人で一つに結集させたツアーということで、すごく気合いが入っているので、楽しみにしていて欲しいです。
加納嘉将:全員がマイクを持って踊る初のグループなので、先輩達のものを受け継ぎつつも、新しさやこれまでとは違うところを、ファンの皆さんに楽しんでもらえるようなライブにしたいと思ってます。
―VBA (Vocal Battle Audition/ボーカル・バトル・オーディション)5ファイナリスト4人の皆さんにお聞きしたいです。厳しかったオーディションだと思いますが、大変だったことや特に努力した点など教えてください。
加納:僕的には本当に命をかけて臨んだっていう感じでしたし、もし受かったとしたら次はどういうことをやるのかとか、毎回不安と闘いながらも、常に全力を出す精神をキープし続けることが、大変だったというか、努力した点というか。絶対に勝ち残って自分の夢を掴むために、実力とか技術だけじゃなくて、気持ちの面でも高いところまで持っていくように努力しました。
海沼:僕の場合は、こういう業界を目指したいと思ったのが他のみんなと比べると遅かったし、オーディションには自分より優れている方もいっぱいいて、受かりたいと思う反面、不安な気持ちや、自分が受けていいのかという申し訳ない気持ちもあったりして、葛藤と闘っている部分がありました。でも、自分の個性をいい意味でポジティブに捉えて、皆さんに認めていただけるように、変に曲げることなく自分の気持ちを伝えようと意識しました。
日髙:少しでも気を抜いたら不安とかが押し寄せてくるので、嘉将(加納)が言ったように、そこに負けない気持ちをキープすることですかね。オーディションには、自分より歌やダンスが上手い人、カッコいい人、スタイルがいい人、体力がある人とかがいっぱいいます。でも、僕はそれまで準備してきたことに自信を持っていて、絶対に負けないと思っていたので、自分を信じてオーディションに臨みました。もちろんいろんなプレッシャーがあって不安に思うこともありましたけど、絶対に気持ちだけはブレないようにしてました。
松井:最初は自信もなく、合格できるとあまり思っていなくて、とりあえず観てくださっている方々の印象に残ればいいというような感覚でした。僕はRAP部門ということでラップがメインだったんですけど、一次審査からずっとラップしながらダンスもやっていたので、その点が苦労したと言うか、勇気はいりましたね。でもそれが自分の武器だと思っていたので、そうしました。
―では、PROJECT TARO出身の3人にお伺いしたいです。2014年から3年間、プロジェクトの一貫でニューヨーク留学されましたが、その時に経験した印象的な出来事や学んだ大事なことを教えてください。
奥田:英語を何も知らず現地の学校に行って、授業も英語でよくわからず、最初の頃は苦労しました。2年目にホームステイを始めて、それぞれが別に暮らすようになってからは、英語力も伸びて、だんだんと自分が目標にしているものも見えてくるようになりました。英語は海外に進出していく上で強みにもなるし、これからももっと勉強していきたいと思ってます。
深堀:14歳で親元を離れて、親やスタッフさんが自分たちのために色々してくれていたことに気づいて、ありがたみをすごく感じました。それからは、仕事で忙しくても、支えてくれたり、応援してくれている方々のために頑張ろうと思うようになりました。
砂田:ニューヨークに行くまでは、ダンスも歌も、上手いのが一番だと思っていたんですけど、ダンスや歌のレッスンを受けた時に、上手い人はいっぱいいる中、そんなに上手くなくても何か伝わるものがあったり、自分なりに表現している人達が選ばれていくのを見て、ステージに立つ人は上手いだけではなくて伝えることが一番大事なんだと知りました。あと、自分達が通っていた学校には、アメリカ人だけでなく色んな国の生徒がいたんですけど、色んな文化や言葉を知ることは、自分たちがグローバルに活躍するアーティストを目指していく上で大事だと思いました。
―では、先輩アーティストに言われた言葉で、心に深く刻まれたものや大事にしているものはありますか?
砂田:EXILE HIROさんが、「未来は今になって、今はすぐ過去になる」ということを常に仰っていて、本当にそうだなと思いました。自分たちがグループを結成して活動し始めてからあっという間にここまで来ましたし、そのスピード感とかも感じながら、日々その言葉の意味を痛感してます。自分たちが単独ツアーライブをできるなんて一年前までは思ってなかったですが、もうすぐ始まるので、もちろん今のことに真剣に全力で取り組みつつも、それだけではなく、一年後にはこうなっていたいとか、常に未来を考えながら今を全力で挑まないといけないんだと意識するようになりました。
奥田:ELLY(エリー)さんに、時代と共に音楽も変わってきている中で、今までの先輩方とはいい意味で違ったものを常に追求して欲しいと、そして、自分たちの音楽をどうしていきたいかをよく考えて、周りに流されずに常にシーンを引っ張っていって欲しいと言っていただきました。それを聞いて、もちろん周りの人たちの意見も大切ですけど、7人のやりたいものや目標を一番に立てていかないと、自分たちがしたいことはできないと思ったので、世界進出もそうですし、そういった目標に向かって、自分たちの持っているものを曲げずに常に追求していけたらいいなと思いました。
―世界中に色んなアーティストグループがいますが、自分たちが他とは違うと思うと自信を持って言えるところは?
日髙:アクロバットは間違いないかと。全員が歌と踊り以外にアクロバットもできるグループは他にいないと思います。自分でも、全員がやってるのを実際に見ると、本当にすごいと思えるし、間違いなく自分たちの強い武器で、「これがある!」って言い切れる。そのくらいの強みだと思ってます。
―BALLISTIK BOYZとして達成したい直近の夢や挑戦したいことを教えてください。
砂田:世界進出という目標は、結成当時からずっと思ってきたことなので、直近だと、海外のまだ行ったことのない国でも、自分たちがどこまで通用するのかをチャレンジしてみたいです。昨年行ったアジアの国では、もっと知名度を広められるように活動をしていきたい。いずれはワールドツアーをできるようになりたいですね。
深堀:世界進出もそうですけど、先輩方が築いてきたことに新しさをプラスして自分達にしかできないことを作っていくのが僕たちの夢でもありますし、したいことでもあるので、それが挑戦かなと思います。
―皆さんのようなアーティストを目指す人たちにアドバイスをするとしたら?
砂田:「こうなりたい」って思ってる人は夢がある人だと思うんで、その夢を叶えるために、自分が何をしないといけないのか、自分がその夢に向かって今どこにいるのかなどを理解して、計画を立てるのが良いと思います。例えば、5年後はこうなりたい、10年後はこうなりたいとかを紙に書いたり。自分もやっていたんですけど、1年後とかにそれを見返した時に、思っていたようになれたり、なれなかったりがわかるし、なれなかったとしても、違うものを得ていると思います。自分にとってチャレンジになりますし、自分を追い込むことにもなるので、すごくいいと思います。
―最近よく聴いているアーティスト、好きなダンサーをそれぞれ教えてください。
奥田:ダンサーはいっぱいいますけど、ブライアン・プスポス(Brian Puspos)とライル(・ベニ、Lyle Beniga)が好きです。アーティストはトラヴィス・スコット。
海沼:ダンサーは、キンジャズ(Kinjaz)というグループがすごいかっこいいと思っていて、今でもたまに観ます。アーティストはGドラゴンです。ライブ映像とかめっちゃ観ますし、大好きです。
加納:ダンサーは流星(海沼)と同じでキンジャズ、好きなアーティストはブライアン・マックナイトとボーイズ・II・メン(Boyz II Men)です。
砂田:ダンサーはショーン・エバリスト。アーティストはポスト・マローン。
深堀:ダンサーはブライアン・ポスプス。アーティストは、好きというか、最近ちょくちょく聴くのはオー・ワンダー(Oh Wonder)というグループです。
松井:ダンサーはIKKIとLAILAPSです。IKKIはチームメイトでもともと地元も一緒ですが、今世界大会とかに行ってて、すごいカッコよくて好きですね。アーティストは、マック・ミラー。もう亡くなりましたけど、亡くなる前に作っていた曲がどんどん出てきて、それを聴いてます。
日髙:ダンサーは、ライルです。真似できないグルーヴを持っていたり、踊り方や見せ方が本当にかっこいいので、SNSとかでチェックしてます。最近聴いてるアーティストはiriさんです。女性だけど、男性でも歌える感じですし、すごいフロウが良くて、あんな風に歌えたらなと思います。
―では、皆さんがカッコいいと思う理想の男性像を教えてください。
砂田:EXILE HIROさんです。会うたびにこんな人がいるのかっていうくらい、色んな意味ですごいと思ってます。LDHに所属しているほとんどのアーティストをプロデュースしたり、会社に所属する人たちの未来とかをずっと考えていて、どこに行っても常に謙虚なところや、何もかもが憧れますね。ああいう大人になりたいなと思います。
深掘:自分もEXILE HIROさんなんですけど、理由としては何を言っても説得力があるからです。人って、やっぱりちょっと違うなって思ったら、何を言っても説得力がなくなっちゃうと思うんですけど、HIROさんには何を言われても本当にそうだと思う。それはHIROさんがたくさんの経験をされてきたことや、多くの人に愛されて信頼されてるからだと思うので、僕もそういう説得力のある人になりたいです。
松井:誰っていうのはいないんですけど、周りに流されず自分を持っている大人がかっこいいと思います。自分の好きなことを追求してる人とか、すごい魅力的だと思います。
奥田:自分の父親です。いろんな話をしたり相談もしますが、いつも的確な答えが返ってきます。将来は父親みたいになりたいと思いますし、自分が父親になった時にも、パパみたいになりたいって思ってもらえるようになりたいと思います。
加納:ビッグマウスでそれを成し遂げちゃう人。僕は逆に自分に秘めて成し遂げたいタイプなので、真逆ではあるんですけど。本田圭佑さんとかああいうを見てると、よくあんな風に言えるなって思うけど、できた時にすごいカッコいいって思う。憧れるというか、本当にすごいなって思いますね。
日髙:自分のお父さんもそうですし、自分も子供ができた時にお父さんが一番カッコいいって言われるようになりたいなって思う。あと、ライフスタイルをしっかり持ってる人ってカッコ良くてキラキラしていると思うし、常に周りから頼られてたくさんの人が集まるような、いい意味で少年の心を忘れない、ユーモアのある人はカッコいいと思うので、自分もそうなりたいと思います。
海沼:今はもう亡くなってしまったんですけど、ブラジル人のひいおじいちゃん。小さい頃よく遊んでもらったんですが、毎回ハットをかぶって、超カッコ良くて、昔あったことを教えてくれたり、「今は好きなことをしてたくさん遊んでおけ」ってずっと言ってくれたり。僕は一人っ子っていうのもあって、好きなことをして育ってきたので、そういう面では、小さい頃はめちゃめちゃひいおじいちゃんが好きでした。
―最後に、皆さんにとって成功とは?
深堀:恩返し。お世話になった人に、恩を返せたら成功なのかなと思います。
日髙:未来が言ったように、結局は恩返し、そこに繋がるのかなと思います。将来こうなりたいとか、こういうことをやりたい、ドームに立ちたい、とかありますけど、その先には、家族やスタッフさん、支えてくれた方や、一緒にいてくれる友達とかに何か恩を返したいという想いがあるので。それって、例えば美味しいご飯に連れ行ったり、旅行に連れて行ったりすることかもしれないですけど、常にそういうことを考えているので、やっぱり恩返しなのかなと思います。そして、それをする為に自分たちの夢や目標があるのかなと思います。
海沼:お客さんが自分たちのパフォーマンスを観て、少しでも感動してくれたり喜んでくれたりして、頑張ろうとかって気持ちを持っていただけたら、それも成功かなと思いますが、最終的には恩返しというのが一番の成功かなと思います。親に将来いいものを買ってあげたりしたいですね。
加納:周りの人達に認められること。例えば何か夢があって、それが叶ったら成功だとしても、成功した本人って多分次の夢ができてるから、それで成功とは言えないかもしれないですけど、周りの人たちに「あの人は成功したね」って認められたら成功なのかなと思います。
奥田:自分が今ここにいるのは家族やお世話になった方々のおかげだと思っているので、恩返しできることが一番の成功かと思います。
Text & Photo: Atsuko Tanaka
■セカンドシングル「ANTI-HEROʼS」2020年2⽉12⽇発売!
CD:
- ANTI-HEROʼS
- Front Burner
- Bang Out
- Strangers
- ANTI-HEROʼS (Instrumental)
- Front Burner (Instrumental)
- Bang Out (Instrumental)
- Strangers (Instrumental)
DVD︓
- ANTI-HEROʼS (Music Video)
- BALLISTIK BOYZ documentary
■BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020 “BBZ”待望の初ツアー開催決定!!
7人による変幻自在のパフォーマンスを是非体感してください!!
2/14(金)島根県民会館 大ホール
2/16(日) 熊本城ホール
2/22(土) ベイシア文化ホール(群馬県民会館)
2/28(金) 広島文化学園HBGホール
3/1(日) YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
3/6(金) 神戸国際会館こくさいホール
3/8(日) 和歌山県民文化会館 大ホール
3/10(火)、3/11(水) 昭和女子大学 人見記念講堂
3/14(土) 静岡市民文化会館 大ホール
3/19(木) 名古屋国際会議場センチュリーホール
3/23(月) 大阪国際会議場グランキューブ大阪メインホール
4/2(木) 宇都宮市文化会館
4/3(金) ザ・ヒロサワ・シティ会館(茨城県立県民文化センター)
4/15(水) 長崎ブリックホール
4/18(土) 大分 iichiko グランシアタ
4/19(日) 宮崎市民文化ホール
4/23(木) 福岡サンパレス
4/25(土) 周南市文化会館
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