インドネシアのデザイナー「DANJYO HIYOJI」と「ERI」- アジア中の有望デザイナーの中から厳選され、東京ファッションウィーク出場を果たす【インタビュー】

2019/04/19

毎年、春と秋に世界中のファッション先進都市で開催されるファッションの大祭、ファッションウィーク。東京でも1985年から毎年2回行われている。今年も“ファッションの今が生まれる”をモットーに、渋谷ヒカリエと表参道ヒルズを拠点とし、都内各所で3月18日から23日まで、Amazon Fashion Week TOKYOが開かれた。その中でも、毎年注目を浴びているのが、アジアのファッション業界の発展をサポートする育成プロジェクト「Asian Fashion Meets Tokyo」。今年、アジア中の有望デザイナーの中から選ばれたのは、インドネシアでストリートファッションを追求するブランド「DANJYO HIYOJI」と、インドネシアの伝統工芸生地を取り入れ、スリークで美しいフォルムを描く、同じくインドネシアのブランド「ERI」だった。

毎年春と夏にインドネシアのジャカルタで行われる「ジャカルタ ファッション ウィーク」では、才能に溢れた若きデザイナーが参加できるインキュベーションプログラム「インドネシア ファッションフォワード(Indonesia Fashion Forward)」がある。2012年にスタートしたこのプログラムは、イギリス ファッションウィーク委員会の協力を得て毎年実現されており、選ばれたデザイナーは、ブランディングからポジショニング、マーケティング、流通などの教育を受けることができる。また、デザイナーが自国だけでなく世界のファッションマーケットで活躍できるようになるようサポートも行っており、毎年6~7組、過去7年間で50組以上のデザイナーが支援を受けてきた。その中から毎年、東京コレクションで発表するのに最も相応しいデザイナーが、インドネシア・ファッションウィーク委員会と東京ファッション委員会によって選ばれる。

先月行われた東京ファッションウィークに選出されたブランドは、「DANJYO HIYORI」と「ERI」。夢にも思わなかった日本でのランウェイ・デビューを果たし、興奮気味の「DANJYO HIYORI」のデザイナー、ダナ・マウラナ、リザ・マシタと、彼のデザインする服の様に落ち着いた雰囲気の「ERI」のデザイナー、エリダニに話を聞いた。

私たちが日本のストリートファッションに魅了されたように、今の世代の若者たちに夢を与えられる、良きロールモデルでありたい

「DANJYO HIYOJI」(ダンジョ ヒヨジ)デザイナー:リザ・マシタ、ダナ・マウラナ

―今日のショーを終えてどんなお気持ちですか?

D(ダナ): 僕は緊張で体調を崩すタイプだからずっと調子が悪くて、全て終わって本当にホッとしてます。そしてこんなショーに出させてもらえて本当に嬉しいし、感謝してます。

L(リザ): とても嬉しい気持ちとホッとした気持ちでいっぱいです。若い時からずっと、日本のファッション業界やデザイナーに憧れて今まで頑張ってきたので、夢が叶うとはこういうことなんだと実感しました。こんな機会を与えて頂いたことに本当に感謝してます。私たちが日本のファッションにずっと憧れてきたことは、ブランド名を見ればわかりますよね?(笑)。

D: 「DANJYO HIYOJI」のDANJYOは、日本語の「男女」から付けたんですよ。

―そうだったんですね!ところでお二人はどこでどう出会ったのですか?

D: 中学校時代からのベストフレンドなんです。お互いファッションに興味があって、好きなスタイルも似ていたから、自然にビジネスパートナーになりました。

―お二人はどのようにしてファッションデザインを学んだのですか?

L:  私は小さい時からファッションに興味があって、自分や友達の服をスタイリングするのが大好きだったんです。高校生の時に自分の服を作り始めて、それを気に入ってくれた友達にも作るようになりました。そして、大学でファッションを専攻して、アパレルのプレスについても勉強しました。

D: 僕は大学では生産工学を、大学院では国際ビジネスを学んで、ファッション関連のコースは取っていないんだけど、中学高校時代にジャカルタでテキスタイルの生産が盛んな地区に住んでいたので、自然とファッションやデザインに興味を持つようになって、自分の服を作るようになったんです。大学院を卒業してからも、ファッションに対する情熱は変わらず、親友だったリザとファッションの趣味がすごく合ったので、お互い学校を卒業してから一緒にブランドを立ち上げました。

―普段はどんなことからインスピレーションを受けますか?

L:  色々ですね。旅行してるときに感じたその場所の雰囲気とか、スポーツからもたくさんインスピレーションを受けます。今日ランウエイで発表したコレクションは、スポーツからインスピレーションを受けたもので、2020年に行われる東京オリンピックを応援する気持ちを託したものなんです。

D: オリンピックのあの独特な、競争し合う中、みんなが一つになってお互い協力しあう雰囲気を表現したかったんだ。

L: このコレクションを通して、オリンピックを開催する日本をサポートしたくて、水泳や、ボクシング、野球、柔道など、オリンピックで開催されるスポーツの要素をファッションに取り入れて表現しました。

D: あとは、普通に若者たちにもインスピレーションを受けますよ。僕たちはもうあんまり若くないけど、若い時からファッションに情熱をもって生きてきたから、若い人たちを見てるとその頃の気持ちを思い出すんです。今の若い世代が興味を持っている要素をデザインに取り入れて、彼らが喜んでくれるものを作ることは、僕たちの目的であり喜びでもある。そうやって作られたファッションに、当時若かった僕たちも魅了されてきましたから、今は僕たちが若者にいいインスピレーションを与えられる存在でありたいと思ってます。

―お二人にとって、今の若い世代の人たちを感化していくことはどうしてそんなに重要なのですか?
L:  難しい年ごろのティーンエイジャーにとって、私たちがいい影響を与える存在でいることは、未来の星である彼らを助けることに繋がると思うんです。逆に、私たちも彼らからエネルギーをもらっているから、お互い助け合ってますね。

―お二人が影響を受けたデザイナーはいますか?

D: デザイナーというより、ストリートファッション全体に影響を受けました。僕たちは二人とも日本のストリートファッション雑誌を貪るように見て育ったんですよ。

L: そう、二人とも昔から日本のストリートファッションに完全に魅了されていたし、大きな影響を受けてますね。それで、2009年から準備を始めて、2011年にブランドを立ち上げたんです。

―今のインドネシアのファッションの流行や業界の様子を教えてください。

D: たくさんのファッションデザイナーがどんどん出てきて、ファッション業界が賑わってきてますね。僕たちが始めた2009年とは全く違いますよ。SNSの影響で、全てのペースが速くなってますね。
L: ファッションで自分を現すことが、以前より盛んに行われるようになってます。みんな自由に自分を表現して、ファッションという武器を使って発信してる。あと、日本のファッションがすごく流行ってて、たくさんの人が日本に日本のブランドの服を買いに来てるんですよ。

D: 日本の人は気づいてないかもしれないけど、東京の街を歩いてると、インドネシア人とすれ違わない時がないくらいたくさんいるんです。ジャカルタにいるんじゃないかと錯覚しちゃうくらい(笑)。だからこそ、東京ファッションショーに出られたことは、僕たちにとって本当に名誉なことなんです。

―インドネシアではどんなファッションが好まれますか?

D: ファッションが好きで流行を仕掛けるトレンドセッターと、主流の流行を追う人たちの2種類がいて、トレンドセッターたちは人と同じことをするのを嫌うから、みんなそれぞれ好きな格好をしてファッションを楽しんでます。主流を好む人たちは、安い出来合いのファッションを好んで着てますね。

―インドネシアでは、ファッションにおいて革新的なことをするのは難しいですか?

D: インドネシアのファッション業界は今やっと発展し始めたんです。インドネシアがこれから世界のファッション先進国になるには、国民みんなで力を合わせていかなくてはいけないと思います。今、あらゆる立場の人たちが賛同してファッション業界を大きくしようと働いてるんです。

L: インドネシアのファッション業界は、政府のサポートもたくさん受けてます。今まではそういう支援を受ける対象になかったんですけど、ファッションを他の国から輸入し続けるのではなく、自国で生産していくことに力を入れるようになりました。

D: そうやって、みんなで一丸となって活動を続けていけば、インドネシアがファッション都市の一つとなることも夢じゃないと思います。

―デザイナーブランドとして成功していくにあたって難しいと思うことは何ですか?

L: 流行の速さについていくのは本当に大変です。今の時代、消費者が欲するものはものすごいスピードで変わっていて、それについていかなくてはいけない生産者側の苦労はとてつもないものだと思います。せっかく作っても、味わってもらう暇もなく、次の流行が来ちゃうんですから。若い人たちには、ものに対して尊敬の念を持って大切に使うことを学んで欲しい傍ら、私たちの方からも歩み寄る必要があると思います。

D: 彼らを止めることはできないから、僕たちも若者たちのスピードについていく必要があると思います。大変なことだけど、彼らの先回りをしていかないといけないですね。

―「DANJYO」HIYOJI」のターゲット層はどのあたりなのですか?

D: 20歳から35歳の男女です。

L:「DANJYO HIYOJI」の他に、姉妹ブランドの「DANJYO HIYOJI ID」も展開していますが、そちらは若い年齢層にも手が届きやすいような価格設定にしてます。

―デザインを通してどんなメッセージを届けたいですか?

D: いくつになっても青少年の精神を心に抱き続けて欲しいということです。それさえ忘れなければ、いくつになったって、やりたいことに挑戦することができると思うから。誰もが年を取るにつれて不安な気持ちを多く持つようになるけど、若い頃はそんなこと考えもせず、何にでも恐れずに向かっていけますよね。その精神をいくつになっても忘れないでいて欲しいです。

L: 私も年々年を取っているはずなのに、大好きなデザインをして世に送り出していることで、今でも私の中で子供のように生き生きし続けています。

―東京コレクションでの発表を終えた今、次の目標を教えてください。

D: 今まではインドネシア国内だけにターゲットを絞っていたけど、これからは世界に向けても発信していきたいです。今はSNSがある時代だから、不可能ではないと思ってます。今回の来日で、日本政府のサポートもあっていろんな企業ともネットワークをはかることができたから、日本でブランドを展開していくこともできたらいいなと思ってます。

―最後に、人生で大切にしていることを教えてください。

L: 継続ですね。私たちもこの10年間、自分たちの夢を信じて継続してきたからこそ、こうやって東京コレクションに出ることができました。継続あってのみの成功だと思います。

 

この世界の全ての女性はかぐや姫。潜んでいる危険を介して力強く生きていく女性に捧ぐコレクション

「ERI」デザイナー:エリダニ

―今日はお疲れさまでした。東京での初めてのランウェイはいかがでしたか?

日本でショーができるなんて思ってもみなかったけど、夢が叶って最高な気分です。素晴らしい経験ができて本当に嬉しいです。

―今回のコレクションのテーマを教えてください。

子供の頃に読んでいた「竹取物語」からインスピレーションを受けました。僕の中では、この世界に存在する女性全てがかぐや姫なんです。物語では、かぐや姫は竹の中に住んでいるけど、僕のイメージでは、今の時代のかぐや姫は都会の真ん中に住んでいるんです。その都会には、自然と同じように危険なことがたくさん潜んでいます。誰でも成長するにつれて、自分の心地良い場所を抜け出して、どんなに嫌でも将来に向かって自分の殻を破って出ていかなくてはいけないけど、勇気を持って初めの一歩を踏み出すと、必然的に負わなければいけない責任や義務が生まれます。昔話として受け継がれてきた竹取物語ではそういう教えを説いていて、そこから学ぶべきことがあると思ったので、そのようなイメージを元に、美しい着物のシルエットを活かしながら、力強く、多彩で、着心地良く、どんな場面でも着まわせる服をデザインしました。

―普段は、どのようなことからインスピレーションを受けますか?

僕は結構ヴィジュアルから受けることが多いです。いつでもどこでも、見たものや、人の着ているものなどからインスピレーションを受けて、自分の頭の中で組み合わせたりしています。そしてそれらの情報を処理して、布の持つ特性を活かしながら、イメージに沿った形を工夫して作り上げていく。僕はドレーピングの技術を使うことが多いのですが、イメージが頭に浮かぶとき、それをどのように体の線に沿わせて乗せるとか、色々なことが一緒に頭に浮かんでくるんです。

―デザインに興味を持ったきっかけは?

子供の頃から絵を描くのが好きだったのですが、絵を通して自分の気持ちを表現できるところが好きでした。そして、洋服のデザインを通して、自分が思っていることやストーリーをもっとリアルに表現することができると気づいたんです。

―デザインや裁縫はどこで学んだのですか?

ジャカルタのESMOD(エスモード)という学校で、パターンの基礎、デザイン、仕立てなど、ファッションデザインの基礎を学びました。そして、卒業後にデザイナーの元でアシスタントとして働きながら実技の部分を学んだのです。ドレープを作ったり、コレクションに出す服の細部を縫ったりと、デザイナーがデザインした服を実際に形にする仕事を手伝っていました。個人的に、大きな業界で働くのはあまり向いていないので、このような環境で、実際に創っていくことに携われてとても良かったです。

―影響を受けたデザイナーはいますか?

ユニークで、変わったデザインをする人が好きですね。日本人は表現力が特殊で、自分が良いと思えば他の人にどう思われても気にしないし、他も干渉しない。素晴らしいスピリットを持っている人が多いと思います。ファッションはその人自身を表すものなので、そういう部分を持ったデザイナーにも影響を受けますね。僕は穏やかな性格で、言葉で表現するのは苦手なんですけど、デザインすることによって自分の中にある物語を表現して伝えたいと思ってます。その瞬間が来るまでは自分の内に秘めておくことが多く、かぐや姫のアイデアもずっと昔から自分の頭の中にあったんですが、今回このタイミングで、力強く、着心地がいいものを表現することができたと思います。

―インドネシアのファッションの流行や業界の様子を教えてください。

ファッションにおいてはとても意識が高まってきています。ここ数年は若いデザイナーやブランドが増えて、スタイルの選択肢も増えてきました。以前と比べてファッションに興味を持つ人が多くなって、みんなお金をかけるようになりましたね。

―インドネシアの人はどんなファッションを好みますか?

インドネシアは四季がなく夏と雨季だけでいつも暑いので、良い素材で心地よく、着やすいものが好まれます。経済的な理由から、中国から輸入された安価な服はやっぱりまだ売れていますが、そんな中でも、もっと個性的なデザインを求める人は増えてきています。だからこそ、僕たちローカルデザイナーも、より頑張って喜ばれるデザインを作っていかなくてはいけないですね。価格設定を低く保たなければいけないのが難しいところですが、インドネシアの人が買えなければ意味がないですし、大きなブランドと同じようなものを作っていても、大量生産の安価な服には勝てないですからね。インドネシアの人達には、ローカルデザイナーたちにもっと尊敬の意を持ってくれるようになることを願っています。

―インドネシアのデザイナーたちは伝統を守ることも大事にしていますか?

そうですね。インドネシアのろうけつ染め、バティックの他にも、色々な種類の伝統的な織物があります。現代的なデザインや複合的なテキスタイルが入ってくる中、 伝統的なテキスタイルも根強く好まれてますね。

―エリさんにとって伝統を守るとはどういうことですか?

とても大事なことですが、簡単なことではないです。僕のブランドでは人工的な色は使わずに自然の色材を使っています。それは伝統を守っていく上で僕ができることの一つなのですが、そこで起きる問題は、人工的な色材を使うよりはるかにコストがかかってしまうことです。その上、全体の値段を安く保たなくては消費者の手は大量生産品に伸びてしまうので、デザイナーへの負担は大きくなります。それでも、伝統を取り入れることを保っていくのは僕にとってはとても大事なこと。僕たちデザイナーが、伝統工芸の職人さんたちとコラボしていかなかったら、彼らは生き残っていけないですから。

―インドネシアでは伝統的な格好をしている人は多いんですか?

いますが、素材だけ使った現代的にアレンジされたものが多いです。本当に伝統的なものは祝賀会や特別なイベントの時だけに着られるようになりました。日本では今でも着物が日常的に着られてますが、インドネシアでもそれくらい人々の意識が高まって欲しいです。

―インドネシアの若い世代は今、どんなことに興味を持っているのか教えてください。

俗化したことに興味の関心がいってますね。常にSNSを駆使して最新情報を取り入れ、注目を浴びようとしてる若い人が多いように思います。例えば、誰か有名人が何かことを起こすと、すぐにそれが流行ってコミュニティーに影響します。影響力を持って支持される人たちも、それに従うフォロワーの人たちもたくさんいますが、すぐに忘れられてしまう流行で人を動かすのではなく、本当に大切な伝統を大切さを伝えて、いい方向へと人の関心を動かしていけるような人がもっと増えて欲しいですね。

―ちなみに、エリさんのブランドのターゲット層は?

20〜30代で、“女の子”は卒業してお母さんになった人とか、忙しく働いている世代の女性たちです。僕の服は、着心地よくユニークだから、とても気軽にオシャレができるんです。心地よくカジュアルに、でもサラリとおしゃれな自分をアピールしたい人にぴったりだと思います。

―日本のファッション業界については感じたことは何かありますか?

今回、日本で素材を作ってる工場や会社を見学に行ったのですが、Shitateruのように、デザイナーと工場をマッチングさせている会社などがあって素晴らしいですね。高度な技術力で、人々が求めてるものを作り出していて、コミュニティーに対しても好意的。インドネシアにも似たようなことをしてる企業もあるかもしれないけど、日本みたいにしっかりしてないです。

Shitateru:  クラウドファンディングで資金を集め起業した、「誰もが自由に、スマートに衣服を生産できるプラットフォーム」を提供する企業。各デザイナーにみあった生産者を引き合わせ、衣服づくりの実現化を果たす

―これからどんなことを達成したいと思っていますか?

メンズの靴はもう生産しているのですが、これからは服も展開していけたらと思ってます。あと、今回日本でコレクションを発表することができたので、これをきっかけに外国にも幅を広げていきたいですね。

―それでは最後に、世界の人々にメッセージをお願いします。

日本では、みんながデザイナーに敬意を払って、正規品を買う人が多いと思いますが、インドネシアでまだ偽造品を買う人が多いので、もっと正規品やデザイナーの服を着ることに対して誇りを持って欲しいです。みんなが値段に振り回されずに、ひとつひとつ丹精込めて造られているものや作り手に敬意をはらってくれるようになるといいですね。買う側だけではなく、作る側の僕たちも正しい情報を伝えていくことで、消費者が正しい選択をして、持続可能な世の中になっていくことを願ってます。

 

これからの未来を背負って立つ若い世代に良きインスピレーションを与え、幸せにしていきたいと願う「DANJYO HIYOJI」のリザとダニと、手作りと信憑性の尊さ、重要性を消費者に伝えることによって、持続可能な世の中を目指すサポートをしていきたいという「ERI」のエリ。この3 人に共通するのは、かつて自分たちも魅了されたファッションと情熱を通し、殺伐とした世の中に希望を与え、明るい未来を築いていくことへの貢献だった。好きなことを継続していくことで、東京ファッションウィーク出場の夢を叶え、東京、そして世界進出という新たな夢を温め始めた彼らは、これからはインドネシアにとどまらず、様々な場所で、力強く生きていく女性や若者を応援していくことになるだろう。

Interview & Text: Minori Yoshikawa / Photo: Atsuko Tanaka