今までたくさんの人に愛してもらった感謝を込めて。KenKen生誕祭イベント「帰ってきたオレパルーザ 2018」開催!【インタビュー】

2018/12/10

日本最高峰のベーシストとして知られ、RIZEDragon Ashを始め、数々の人気バンドに参加し国内外で活躍するKenKen(ケンケン)。自身の誕生日である12月30日に生誕祭「帰ってきたオレパルーザ 2018」を開催する。

この生誕祭は、1985年12月30日生まれのKenKenの誕生日を自分で祝うイベントとして、2015年より“パルーザシリーズ”と題して行なわれている年末恒例のイベントで、今年で4回目となる。30歳を祝した1回目は、自身の参加するバンドが勢揃いしたイベント「俺パルーザ」を、翌年の31歳の誕生日には「俺“等”パルーザ」を、どちらもZepp Tokyoで開催。3回目の2017年には、会場をKenKen第二のホームである京都へ移し、「俺や!! パルーザ2017 in 京都」として京都の2会場で開催した。

今年の「帰ってきたオレパルーザ 2018」には、LIFE IS GROOVE、Dragon Ash、打首獄門同好会UZMKペレ草田ROTTENGRAFFTYの出演が決定。いずれもKenKen自身が参加するバンドや親交の深いメンバーでもあり、”俺パルーザ”のタイトルの通り、自身の参加するバンド以外にも参加してコラボステージを行うなど、期待が高まる公演内容となっている。

左上から時計回りに:Dragon Ash、LIFE IS GROOVE、ペレ草田、打首獄門同好会、ROTTENGRAFFTY、UZMK、

また、毎年恒例のダイヴした人に勲章としてステッカーを進呈する「DIVE FOR FREEDOM(ダイヴ・フォー・フリーダム)制度を今年も実施する。今年は、例年よりもステッカーのラインアップを多くし、ランダムで渡されるがレアステッカーも登場予定とのこと。

—生誕祭が始まったきっかけは?

12月30日生まれなんで、日にち的にパーティーするしかないんですよね(笑)。生誕祭をやる前も、イベント名は違えどClub Asia(クラブエイジア)という所で、20歳からずっと誕生日にイベントやらせてもらってました。みんなは忘年会だと思って来てくれればいいし、俺は祝ってもらうのがちょー好きだから。それで30歳になる時に一回でかいことをやろうっていう話になって、僕がたくさんの人に愛してもらったっていう事実を形にできればいいなと思ったんです。それは皆様への感謝にもなりますし、親や兄貴への感謝にも繋がりますからね。10代のガキの頃から知ってくださってるミュージシャンの方や、自分の武器の一つとして山ほどミュージシャン仲間がいるんで、音楽を通して人から愛してもらっているからこそ、音楽でその人たちへ恩返しができる日を作ろうってことで「オレパルーザ」っていう名前にしました。

—オレパルーザって、名前にインパクトがありますよね。

これは「ロラパルーザ」っていう大好きな外国のフェスから取っているんです。最初は「オレロックフェスティバル」とか「オレソニック」とか色々考えたんですけど、やっぱり「オレパルーザ」だなぁ、みたいな(笑)。ピンと来たんです。

—今年も例年と同じような感じで、いろんなバンドとライブをする予定ですか?

そうですね、今年も俺のバンドではないけど、大好きなバンドを呼んでそこに俺が入ったりとか、そういうことができたらいいなと思ってます。今後は俺が見たい人を呼ぶイベントでもいいかなと思う。

—それは夜中までずっと続くライブ?

今回は通常のライブタイムにやるけど、5回目とかは24時間やってみたい(笑)。全バンドがワンマン一個ずつやるみたいな。2部構成でもいいから、本当に全出演で一回やってみたい。「ネルナパルーザ」っていうタイトルで(笑)。

—生誕祭にいらっしゃる観客は、皆さんとても激しいですね。

オレパルーザには、「DIVE FOR FREEDOM」っていう制度がありまして。昨今モッシュやダイヴが禁止されていく現場がすごく多いんですけど、安全面に関して言えばもちろんそれが正しい選択ではあるんだけど、それってすごくナンセンスなことだと思っていて。モッシュやダイヴは決め事のようにやろうと思ってやるんじゃなくて、その瞬間の爆発ですからね。

—爆発ですか!

目の前に起きる光景や大きい音に高揚して、「わぁ〜!!」ってなった時に取る行動なんで、もともと制限できるもんじゃないと思ってるんです。でも日本人の良いところなのか悪いところなのか、ダメですよって言われるとちゃんと我慢して見ちゃう。僕はそういう風にしたくないから音楽やってるのに、そこが最近おかしくなってきてないか?って思って。

—なるほど。

ぶっちゃけ、来てくれる皆さんには自己責任と思っていただいて。主催者側が責任が取れないとか、負いたくないことを理由に、わざわざお金を払って見に来てくれてる人たちに我慢をさせるのはすごいナンセンスだと思う。好きにさせてあげられる場所がライブハウスであってライブだからね。だから俺のイベントはDIVE FOR FREEDOMって言う通り、飛んでる時は一番自由でいいし、自由のために飛んでるっていうことで、ダイブしてきた横でステッカーがもらえるっていう特典がつくんです。もちろん、自由だからただ暴れたら良いって話ではなくて、飛ぶ側も下で支える側も、お互い思いあってマナーを守るというのは、当たり前の話としてある前提で。

—ダイブすると特典がもらえるんですか!?

最初は飴がもらえるってことにしたかったんですけど、喉に詰まったら危ないからね。でも、これは大分画期的なシステムだと思うんですよ。それが欲しいからダイブするとかじゃなくて、何かをしたことに勲章がもらえる。「それは悪いことじゃないんだよ」っていうことを凄く伝えたかったのかな、僕は。

—大体どのくらいの人がダイブするんですか?

前回は一晩でステッカーが1700枚出たと思うけど、それって1700回ダイブがあったってことだよね(笑)。プリズン・ブレイクの暴動みたいに、この間に誰か脱走してるなみたいな、どんな生誕祭だよっていう(笑)。でも、人ってそういう信じられない光景を見た時とかに涙したりするから。何かに感動させようと思って、いい歌を歌ったり、共感するような歌詞を言って泣くことももちろんあるけど、超ラウドで、人が人じゃなくなってる瞬間を見た時とかって、俺は凄く泣いちゃったりする。そういうものをどんどん提示できる人間でありたいなって思いますね。

—KenKenさんは、よく泣きますか?

すげー泣く。やっぱりミュージシャンはそれくらい感受性豊かでいいと思うしね。

「帰ってきたオレパルーザ 2018」のチケットは現在一般発売中。各種割引も用意されており、学生証、もしくは北沢/代沢/代田のいずれかに在住しているか証明できる顔写真付き身分証を提示、または、KenKen オリジナルニッカポッカを着用か、ベースを持参すると会場にてチケット料金の一部がキャッシュバックされるそうだ。KenKenのインタビューは来年1月より4回にわたってHIGHFLYERSで公開予定。お楽しみに!

Interview & Text: Kaya Takatsuna / Photo: Atsuko Tanaka / 取材協力:PLUSTOKYO

KenKen presents 「帰ってきたオレパルーザ 2018」ライブ情報

日時/場所:12月30日(日)  Zepp Tokyo

OPEN 15:30 / START 16:30

チケット代:1F立見(チケットのみ) ¥5,000

1F 立見(特典付きチケット) ¥7,500[SOLD OUT]

出演:KenKen、LIFE IS GROOVE、Dragon Ash、打首獄門同好会、UZMK、ROTTENGRAFFTY、ペレ草田

チケット一般発売中

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