新世代ストリート・ミュージック。 GREENROOM FESTIVALでついにトリを務めた平成生まれのHIP HOPチーム「SANABAGUN. 」【インタビュー】

2018/06/06

ストリートにジャズのエッセンスを散りばめ個性とセンスを重んじて突き進む平成生まれのヒップホップチーム「SANABAGUN.(サナバガン)」。ライブハウスでの活動を中心に行うアーティストとは一線を画し、路上とインストアを中心にライヴを行ってきたため、ライブ本数はすでに1000を超えているという新感覚でユニークな若手集団だ。岩間俊樹(MC)、高岩遼(Vo.)、隅垣元佐(Gt.)、澤村一平(Dr.)、櫻打泰平(Key.)、谷本大河(Sax./Fl.)、髙橋紘一(Tp./Flh.)、大林亮三(Ba.)のメンバー8人は全員が平成生まれの20代。2014年より活動を開始し、毎週月曜と金曜に渋谷で行っていた路上ライブでは毎回大きな人だかりを作って注目され、次第にメディアでも取り上げられるようになった。

2015 年 10 月に1st アルバム「メジャー」、2016 年 7月に2nd アルバム「デンジャー」をリリースし、2018年4月には3rdアルバム「OCTAVE」をリリースしたばかりの彼らは、現在6月23日から始まる全国ツアー「TOUR OCTAVE」を控えている。GREENROOM FESTIVAL出演が3度目となった今回、RED BRICKステージのトリを飾ったSANABAGUN.のメンバー岩間俊樹、高岩遼、隅垣元佐の3人にライブ終了後の感想を伺った。

SANABAGUN.。右から岩間俊樹、高岩遼、隅垣元佐

3回目のGREENROOM FESTIVALはいかがでしたか?

岩間「今回トリは初でした。各ステージの行き来がしやすくて好きです。やっぱ大きいステージでもダブりがないんで好きなアーティストが観れるし。あと、オーディエンスのパワーが一番強いよね。変な人がいっぱいいる(笑)」

隅垣「来てるお客さんがみんなアーティストみたい。個々に自分の世界持ってるんだろうなぁっていうお客さんが多い」

高岩「….まぁ涼しくていいですね(笑)。やっぱり海もあって、船で楽しめたりするし。いいですよね〜!」

岩間「それにダントツ女の子がエロいですね。都市型だとナンバーワン!」

地方型だとどこがエロいんですか?

岩間「福岡の『Sunset』はビーチでやってるんで、エロいです」

ところで、今日ステージでパンティを手に持ってましたが、あれはどこから?

岩間「『P・A・N・T・I・E』っていう曲の時にお客さんが投げてきました。ブラジャーとかパンティが飛んでくるっていうのが夢だったんで、やってやりました」

 

ライブを拝見していたら演劇的でもあり、体育会系でもあり、エンターテイメント性に溢れ、とてもユニークだったのですが、このスタイルは何と言ったらいいのでしょうか。

全員「SANABAGUN.です!」

なるほど、そういうことですね!音楽はどういうものからインスパイアされているのですか?

高岩「ブラックミュージック、と言っても色々ありますけど、母ちゃんはハードロックが好きなので、そんな感じっす」

岩間「日本語ラップばっかり聴いてました。KGDR(キングギドラ)のKダブさんとかZeebraさんとか、その周りのUBGっていうクルーが好きだったんですよ。兄貴がDJやってたんで、部屋に忍び込んで聴いてましたね。」

隅垣「僕はカルチャー全体も含めて60年代のロックが好きでした。だから、SANABAGUN.に入った時に、メンバー全体で刺激し合う感じからその年代に通じるものを感じて、『アツい時代がすでにこのバンドの中にある!』って思って、それが楽しかった」

“アツい”のはこだわりですか?

高岩「俺は、楽しくふざけてるんで。クール気取るとかはないんですよ」

7月13日に渋谷TSUTAYA O-EASTでワンマンライブがありますが、それに向けて一言お願いします。

岩間「今までで一番“生々しい”ライブをするので。やっぱ生なんで(笑)。他のミュージシャンのライブより、100倍生々しいやつでやるんで(笑)」

隅垣「アルバムを聴いてくださった方なら、『まだあの曲ライブで聴けてない』っていうのがあるかもしれないけど、『その曲も聴けるんじゃないの〜?』っていうのをやります」

岩間「アルバムをリリースしてからまだ今回と静岡で2回しかライブやってないんで、新しいSANABAGUN.を見れると思うし、今まで常にライブで進化してきたんで、また新しい一面を見せて、みんなの期待値を超えていけたらいいなって思います」

高岩「まぁ、涼しいっすよね。まぁ、涼しくしときます(一同笑)」

若く明るくエネルギーに満ち溢れた、新感覚のヒップホップチームが、これからの音楽シーンにどういう風を吹かせるのか、これからも注目していきたい。6月23日からの全国ツアーでは、進化したとても“生々しい”SANABAGUN.を存分に楽しめそうなので期待しよう。 HIGHFLYERSでは、7月13日に行われる渋谷TSUTAYA O-EASTのレポートと共に、SANABAGUN.のロングインタビューも予定しているのでお楽しみに!

Interview & Text: Kaya Takatsuna / Photo: Atsuko Tanaka

TOUR 「OCTAVE」東京公演

日程:2018年07月13日(金)

時間:OPEN 18:30/START 19:30

場所:渋谷TSUTAYA O-EAST