日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞!革新し続けるボルボが青山に世界2号店となるコンセプトストアをオープン。50人限定シャンパンライブも定期的に開催【レポート】

2018/01/21

第38回日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて、新型XC60が「2017-2018 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したボルボ・カー・ジャパン株式会社。輸入車としては2回目の受賞であり、1927年にスウェーデンで創業したボルボブランドとして初めての快挙を成し遂げたわけだが、そのボルボ社がイタリア・ミラノの1号店に続いて、2017年10月17日にオープンしたコンセプトストア「ボルボ スタジオ 青山」が今注目を集めている。

青山通り沿いにある店舗は、ボルボの母国であるスウェーデンの雰囲気をそのまま持ってきたようなシンプルかつモダンな空間。スウェーデンには、昔から仕事の合間や食事の後にコーヒーと甘いお菓子でブレイクを取る「FIKA(フィーカ)」というカフェ文化があるが、ここは木の温もりを感じるチェアや、テキスタイルにこだわったカウチに座って、ゆったりとした豊かな時間を過ごし、FIKAを体験できるよう工夫されている。そして、入り口すぐのカフェカウンターでは、 熟練されたバリスタが丁寧に淹れたドリンクを提供してくれるほか、日本では珍しいスウェーデンの伝統スイーツ「SEMLA(セムラ)」も楽しめる。コーヒーは目黒に焙煎所を持つ「Factory & Labo神乃珈琲」とコラボしており、青山に住む人をイメージして開発した「AOYAMA」と、 苦味と酸味のバランスが良い「INSCRIPTION」の2種類のブレンドを、ここでしか飲めないオリジナルとして提供している。また、バータイムとなる18時以降は、スゥエーデン王室御用達のシャンパンを楽しめる大人の空間に様変わりする。

左上から時計回りに:「Factory & Labo神乃珈琲」とのコラボコーヒー、バリスタが淹れてくれるラテ、夜は雰囲気がガラッと変わってシャンパンバーに、スウェーデンの伝統スイー、セムラ

開放的かつスタイリッシュな空間には、カフェだけでなくショールームも併設されており、ボルボの哲学やテクノロジーを体感できるバーチャルリアリティ体験や、ボルボカーを自分好みにカスタマイズできるオーダーメイド体験ができる。まるで豊かなライフスタイルをカフェで過ごすのと、ボルボカーに乗ることが一本の線でしっかり繋がっているようなコンセプトストアの空間設計は、未来のカーライフに新しい風を吹き込んでいるかのようだ。

さらに、ボルボスタジオ青山では、「Quality of Time(クオリティ オブ タイム)」をテーマに4つのカテゴリーからなるプレミアムイベントを月に4、5回のペースで開催している。月刊専門誌「美術手帖」がプロデュースした作品展示やライブパフォーマンス、「ゲンロンカフェ」主宰の批評家、東浩紀プロデュースのトークセッション、北欧のライフスタイルを味わうワークショップ、そして午後8時に開演する大人のためのアコースティックライブ&パフォーマンス「8PM」の4つが並行して行われており、どれもユニークで魅力的なラインナップが揃う。

そのうちの「8PM」は、観客が50人限定という贅沢なもので、シャンパンを嗜みながら一流アーティストによるライブを楽しむことができるというSNSでも話題になっているとっておきのイベントだ。HIGHFLYERSは、12月19日に行われた2017年のラストライブを鑑賞する機会に恵まれた。ゲストは野宮真貴

野宮真貴

野宮真貴は、「ピチカート・ファイヴ」3代目ヴォーカリストとして、90年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを起こしたアーティスト。長年にわたって音楽・ファッションシーンのアイコン的存在として君臨し続け、2017年にデビュー36周年を迎えた。また2010年に取得した「AMPP 認定メディカル・フィトテラピスト(植物療法士)」の資格を生かし、現在は音楽活動に加え、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストとしても活動の幅を広げている。

まず舞台上には司会を務めるスタジオディレクターの佐野佳子が登場。XC60が日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した御礼を述べた後、「ボルボスタジオ青山は、皆様にお楽しみいただくイベントの他、昼はカフェ、夜はシャンパンバーをやっているブランドコンセプトストアです。ボルボはプレミアムな時間を過ごしていただくための車であるため、イベントを通してプレミアムな時間を体感していただきたいと思っています」と話した。

前奏が始まると程なくしてボルドーカラーのベルベット地のドレスに身を包んだ野宮が登場した。一曲目に、2016年リオパラリンピック閉会式でも使われた「東京は夜の七時」を披露。「日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞おめでとうございます。今日はこんな素敵な空間で、50人のためだけのスペシャルライブということで私もとても楽しみにしてきました。シャンパンをいただきながら音楽を楽しめるということですので、皆さんほろ酔い気分でリラックスして楽しんでいただければと思います」と話した後、10月に発売になったニューアルバム「野宮真貴、ホリデイ渋谷系を歌う。」で渡辺満里奈とデュエットしている「The Bell that couldn’t jingle」と、テイ・トウワのファーストアルバムより「甘い生活」を歌った。そして、野宮自身もシャンパンを嗜んだ後、今夜の50人の客のためだけに数十年ぶりに特別に歌いたい曲として、「きみみたいにきれいな女の子」を歌った後、「Winter’s Tale 〜冬物語〜」が続き、最後に「12月24日」の全6曲を披露し、リラックスした和やかな雰囲気の中ライブは幕を閉じた。また、ファンのために最後にスマホ撮影会の時間も設けられた。

このように素敵な空間で贅沢な時を過ごす様々なイベントは、年間50回ほど企画されている。ボルボの提供する一流に触れて、ゴージャスな時を堪能しよう。

Text: Kaya Takatsuna / Photo: Kaya Takatsuna(カフェ、一部ボルボオフィシャル写真使用)& Atsuko Tanaka(ライブ)

 

ボルボ スタジオ 青山

住所:東京都港区北青山3-3-11 1F
電話:03-6896-1141

ショールーム・カフェ 10:00~18:00/シャンパンバー 18:00~23:00(L.O. 22:30 )無休(年末年始を除く)
※イベント開催時は営業時間が変更になる場合があるので、来店の際は、直接店舗まで問い合わせください