秋元康プロデュース・総勢52名のアイドルグループ「ラストアイドル」が6枚目のシングル「大人サバイバー」をリリース!B.LEAGUEで圧巻の “歩く芸術”を披露【インタビュー】

2019/04/02

AKB48 や、坂道シリーズなど数多くのトップアイドルをプロデュースしてきた秋元康が、今最も力を入れるアイドルグループ「ラストアイドル」が4月17日に6枚目のシングル「大人サバイバー」をリリースする。

ラストアイドルは、2017 年 8 ⽉にスタートした同名オーディション番組「ラストアイドル」(テレビ朝日系列)で約5000人の中から壮絶なバトルを繰り返したのち、最終的に勝ち残った7人の女性アイドルグループ。同番組からは、ラストアイドル以外にも、バトルに敗れた元メンバーや敗北した挑戦者達から構成される「Good Tears」「シュークリームロケッツ」「Someday Somewhere」「Love Cocchi」といった4つのグループが誕生。

また、2018年1月から同番組のセカンドシーズンが始まり、つんく♂や小室哲哉、織田哲郎など5名の大物プロデューサーが、それぞれ上記に挙げた5つのグループをプロデュースし、セカンドシングルの表題曲をかけたグループ同士の闘いが行われ、さらなる盛り上がりを見せた。その後の「ラストアイドルinAbemaTV」でも再び5グループが表題曲をかけバトルを行われたたほか、「ラストアイドル」サードシーズンではラストアイドル2期生のオーディションバトルも始まり、新たに12名のメンバー、そして2期生アンダーメンバーも加わって、ラストアイドルは総計52名の大所帯グループとなった。

その52名で歌う、リリース間近の新曲「大人サバイバー」で、彼女達はなんと新たに “歩く芸術”に挑戦。清原信彦監督のもと厳しい訓練を受け、3月23日と24日に行われた国内男子プロバスケットボールリーグ・B.LEAGUEにて息の揃った素晴らしいパフォーマンスを披露した。

HIGHFLYERS は、そのパフォーマンスで指揮を務めた間島和奏、センターの阿部菜々実をはじめ、長月翠、篠田萌、畑美紗起にインタビューを行い、新曲「大人サバイバー」についてや、オーディション番組のバトルを通して学んだこと、若い女性が人生を生き抜く上でヒントとなる“サバイバー術”などを聞いた。

挫折が自分を強くする。失敗しても放っておかずに、ちゃんと考えて次に繋げていくことが大切



―先日のB.LEAGUEで“歩く芸術”をパフォーマンスされましたが、やってみていかがでしたか?


間島:約5000人の観客がいる沈黙の中、指揮者である私の「ラストアイドル!」というかけ声でパフォーマンスが始まったので、すごく緊張しました。私は滑舌が良くない方なので、始まる前も舞台袖でずっとストレッチをしたりしてましたが、なんとか噛まずに言えて本当にホッとしました。あと、私たちのことを知らないお客さんが多かったと思うんですけど、ホームだと思えるくらいみなさんとても温かく、歓声を上げてくださったりして、やりやすかったです。

阿部: 52人でパフォーマンスを披露するのは初めてでしたし、あんなにたくさんのお客さんの前でさせてもらえる機会なんて本当にないので、すごく気合が入りました。会場の皆さんがノッてくれるか心配でしたけど、パフォーマンスが始まって、私たちが成功するたびに歓声を上げてくださって、新曲もやりやすかったので嬉しかったです。この日のためにみんなですごい頑張ってきたので、本番で思いっきり成果を出すことができて、本当に良かったなと思いました。

―あのパフォーマンスのために、清原伸彦監督に3ヶ月間特訓を受けたそうですね。訓練を通してどんなことを学びましたか?

間島:私達はアイドルなので、それまではみんなで同じ振りを踊る中でいかに自分の個性を出すかとか、自分を見つけてもらうにはどう頑張ればいいのかとか、どこかでいつも“自分”を優先してたんですけど、今回は「みんなで一つの個性、団体になろう」っていう団結力や集中力、人として大切な心意気みたいなものを学ばせてもらったと思います。

―やっぱり少人数でパフォーマンスするのとは全然違いますか?

間島:そうですね。誰か一人でも集中してなかったら、それが見事に出てしまうんです。だから2日ともノーミスで全て終わったことが奇跡だなと思います。

Photo by Yoshifumi Shimizu

―清原監督から受けた言葉で印象に残っているものはありますか?

間島:私はすごい謝り癖があって、すぐ「すみません」とか「ごめんなさい」って言ってしまってたんですけど、清原先生に「そんなにすぐに謝っていたら、その『すみません』に価値がなくなるよ。きっと心から言ってるんだろうけど、いっぱい言ってたら普通の言葉に聞こえてきちゃうし、あなたは選ばれて指揮者になっているんだから、自信を持ってやりなさい」と言われ、確かにその通りだと思って、そこから「すみません」という言葉に対する意識が変わりました。

阿部:全ての行動を心の底から思ってしないといけないんだと学びました。例えば「はい」の返事一つでも、ちゃんとやるぞって気合いを入れて言うのと、疲れたと思いながら言うのでは全然違うんですよね。私達52人がまとまるかどうかも、返事の仕方や気持ちの部分で変わってくるので、自分は疲れていたとしてもみんなと一緒に頑張ろうっていう気持ちで行動するようになりました。

―練習をしていて、みんなの意識がまとまったと思えた瞬間や、この辺から変わったなって思えたことはありましたか?

長月:クロスがとても難しくて、ぶつかったり、中で人が積み重なって転んだりして、なかなか成功しなくて、本番直前で同じ動きを50回やったがあったんです。でも事前に50回やるとは伝えられず、私達はただ無我夢中でやっていたんですけど、30回目くらいでやっと上手くできるようになって、終わった後に50回やったと聞いた時に、集中するってこういうことなんだと思いました。

―経験を通して色々学ばれて素晴らしいですね。では、新曲「大人サバイバー」に込められたメッセージを教えてください。

阿部:私達が今回のパフォーマンスの中で学んだことや、思った気持ちが全部込められています。団体行動に初めて挑戦して、それまで知らなかった世界に急に飛び込んでいったのでいろんなことがありましたけど、やっぱり前に進んでいくしかないんですよね。そんな気持ちを歌っていますが、歌詞にはいろんな方の心に響く言葉があると思いますし、キャッチーなメロディーで耳に残る曲なので、たくさんの方に聴いて欲しいと思います。

―曲のタイトルに「大人」という言葉が含まれますが、みなさんの多くはアイドルになるために小さい頃から大人の方達に囲まれて仕事をしていらっしゃいますよね。たくさんの大人と接してきて、ご自身の成長や何か感じることはありますか?

阿部:自分は絶対これが正しいって思っていても、やっぱり大人の方が言ってることの方が正しいなって思います。自分の意見をぶつけても敵わないし、思ったままのことを言うと絶対に後で後悔するので、意見を言う前に絶対に一回ちゃんと考えるようにしてます。

篠田:周りの人をよく観るようになったと思います。小学生の時は自分のことをまず先に考えてたというか、わがままな感じに育てられてきたと思うんですけど、ラストアイドルの52人の中に入れさせてもらってからは、大人の方や先輩の意見は大事だと思うようになりました。あと、一人ではやっていけないことはすごい多いなって、何事も周りの方に支えられてできてるんだと気づけるようになりました。

― 将来なりたいものとして、色んな選択肢があったと思いますが、なぜアイドルになりたいと思ったのですか?

:アイドルってすごいキラキラしていて、頑張ろうって勇気をもらえる存在だったので、幼い時からすごく大好きだったんです。最初はただ応援するというスタンスでしたが、中高生の物心がつくようになった頃に、憧れから「絶対に自分もなりたい」って思うようになったのがきっかけでした。

―若い頃に影響を受けた歌手やアーティストは?

:最初にモー娘。さんが好きになって、中高生の頃からAKBさん、乃木坂さんが好きになりました。乃木坂さんのオタクでした。

篠田:昔はボカロ(ボーカロイド)を聴いていて、アイドルにはあまり興味がなくてよく知りませんでした。でも、高1の春くらいに乃木坂の橋本奈々未さんが卒業する時の「サヨナラの意味」のパフォーマンス動画を見て、すごい感動して泣いてしまって。1、2分の短い時間でこんなに人を感動させることができるなんて、アイドルって素敵だなと思うようになりました。

長月:小さい頃に親から英語教育を受けていたこともあって、小学生高学年になるくらいまでは洋楽ばかり聴いてました。ディズニーチャンネルの「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」というドラマ(マイリー・サイラス主演)が好きで観ていて、「彼女のようなすごいお家にみたい、私もアイドルになろう!」って思って、それからAKBさんとか乃木坂さんとかを聴き始めました。

間島:小さい頃から歌って踊るのが好きで、近所のスクールに通いだしたんですけど、その頃はAKBさんの曲だと知らずにただいい曲だなって思って聴いていて、小学3年生くらいで初めてAKB さんの存在を知り、それまでいいと思っていた曲が大体秋元さんが作ったものだと後で知って、それ以降、AKB さんの曲に虜にされました。

阿部:両親の影響で赤ちゃんの頃からモーニング娘。さんの曲を聴いてテレビの前で歌ったり踊ったりしていたらしいです。モー娘。さんに憧れてました。

―オーディション番組「ラストアイドル」では、壮絶なバトルを繰り返し、いろんな想いや経験をされたと思いますが、どんなことを学びましたか?

長月:私は、ファーストシーズンは運だけで勝ち進んだんですけど、その後一回落ちて、また敗者復活戦で戻ってきました。それって普通に考えたらありえないことで、さらに「LaLuce」と「シュークリームロケッツ」の二つのグループをやらせてもらえることになって、本当に運が良かったと思います。でも、自分がちゃんと努力してきたからそうなったかもしれないので、“運も実力のうち”なのかもしれないですね。

篠田:ずっと初期からいるので、敗れてしまったメンバーのことを考えると、私がここに立たせてもらってることを当たり前に思ってはいけないと思っています。そこはしっかりと意識してやっていきたいです。

―競争率が激しい中で勝ち抜いていくのには強い意志が必要かと思いますが、どうやって培われたのですか?

:昔からありえないくらいの数のオーディションを受けては落ちてきたので、自分自身を卑下したり、周りからも「お前はダメだ」って言われてるように感じていました。でも、いつからかその殻を破って「自分が頑張るんだ」って思えるようになりました。

篠田:バトルを通して挫折を味わうこともありますが、挫折が自分を強くしているのかなと思います。失敗しても、それを放っておかずに、ちゃんと考えて次に繋げていくことが大切だと思います。

ー今はいろんな意味で大変な時代だと思うんですけど、皆さんは厳しいオーディションを勝ち抜いてきた“サバイバー”として、若い女性が人生を生き抜く上で知っておいた方が良い知恵やサバイブ術を教えてください。

長月:願い事って割と何でも叶うと思うんですけど、逆にどうでもいいって思った瞬間に叶うこともあるから、まずは強く願って、どうしてもダメだなって思ったら一旦それとの距離を置いてみることが大事だと思います。

篠田:気を張りすぎないことが一番かなと思います。ずっと気を張ったままだと疲れちゃうので、そんな時は好きな人や憧れの人とかと一緒に深呼吸して落ち着くと、周りが見えてくると思います。疲れた時は休憩しましょう。

:諦めないことがすごく大事だなって思います。私は今22歳なんですけど、これまで何度オーディションを落ちても諦めなかったから今ここにいるので、年齢とか関係なく諦めないことだと思います。

阿部:たくさん笑うことがいいと思います。昔は、学校にいる時とかもずっと一人で端っこにいるタイプで、自分の笑う顔がすごく嫌いだったので笑わないようにしてたんです。だけど、中3の頃、お母さんに「あなたは笑うしか取り柄がないんだから、笑った方がいいよ」って言われて、それから笑うようになったら、性格が少しずつ明るくなって、周りからもそう言われるようになりました。何でも楽しんでやることが大切だと思います。

間島:根拠はなくていいので、自信を持つことだと思います。私は小3でAKBさんを知って、中1の時から5年以上AKBさんのオーディションを受け続けてきたけど毎回不合格で、その度に自信をなくしていました。それでどんどん暗い性格になって、いつも謝ったり、「私なんて」って言ったりしていて。でも、そうやって自分で自分の価値を下げていたと思うんです。その後、勝てるようになった時って根拠はないけど自信があった時だし、バトルに勝つ他の子達を見ていても、みんな自信を持っていると思います。日本人の女性は謙虚な方が多いけど、辛くなった時やここぞという時は根拠はなくてもいいので自信を持った方がいいと思います。

―バトルを勝ち残った人達と破れた人達に違いがあるとしたら、どんなところだと思いますか?

間島:自分の経験上、先ほどの自信を持つか持たないかということ以外に、自分を分析できるかどうかも重要だと思います。例えば自分は喋りが上手いと思ったら喋りに磨きをかけたり、パフォーマンスが上手いと思えばパフォーマンスに力を入れたり、ルックスに自信があるならそれで勝負するとか、自分の強みを把握することは大事で、それを上手くアピールする方法を考えて活かすことができるかだと思います。

ーなるほど、ではみなさんそれぞれの強みはどんなところでしょうか?

長月:雑さ。私は一生懸命やっていても適当に見えるタイプなんですけど、逆にそれがいいのかなと思います。一生懸命さが出すぎて、「この人重たい」って思われる人っているじゃないですか。私は、本当は辛くても意外と適当にやっているように見せられてるんじゃないかと思うので、そういった雑さが私のいいところだと思ってます。

阿部:良くも悪くも、人に何を言われても全然傷つかないところです。昔からそうで、あまり考えないし、落ち込まないから常に一定の調子でいられる。こういう性格で良かったなと思います。

間島:秋元さんの作る曲が、多分誰よりも一番好きと言えるくらい好きなことです。私達にいただいた曲に対しての思い入れや、表現はできるだけ頑張ってる方だと思います。

篠田:自分が思った気持ちを正直に言うところだと思います。アイドルを目指すために、普通科の全日制から通信科の高校に変える時、お母さんや周りの人に反対されました。でも、やっぱり自分の気持ちを大切にしたかったし、その時にしかできないことがあると思って、何とか反対を押し切って今があります。何かをしようとする時、叩かれたり、反対意見を言われたりすることがあるけど、自分の気持ちを伝えるのはすごく大切だと思いました。グループ内でも、先輩には言いにくいこともありますが、なるべく言うようにしてます。

:「アイドルで生きていく」という気持ちに関しては、他のメンバーより結構強いんじゃないかなと思ってます。オーディションを受けても落ち続けていたので就職するはずだったんですけど、初出社予定の1日前に受けたオーディションにやっと受かって、就職先を蹴ってアイドルになることを選びました。だから、そういった気持ちの上では負けてないと思います。

―それぞれ強い想いがあるのですね。それでは、プロデューサーの秋元さんからもらった印象に残る言葉や教えを教えてください。

間島:「ラストアイドル」のセカンドシーズンの時に表題曲をかけて5つのグループでバトルをしたのですが、その頃は勝ち負けにすごくこだわっていたので、私がいるグループ「Someday Somewhere」が全敗した時は「もう私達には価値がない」とか、「このままラストアイドルにいて本当にいいのかな」と本気で落ち込みました。その後、秋元さんにお会いした時に、勝ち負けではなくて、どれだけ必死にやって、私達のことを応援してくれる人達が一人でも多く増えたかどうかが大事なんだと教えていただいたんです。それまでは、自分が勝つこと、一番になることばかり考えていたんですけど、そうではなく、応援してくれる人が望んでいることをどれだけ返せるかが大切なんだと思うようになりました。

長月:同じくセカンドシーズンで、セカンドシングルの表題曲をかけてバトルした時に、他のグループは楽曲やパフォーマンスに変化を加えて挑戦していたんですけど、私達「シュークリームロケッツ」に秋元先生からの指示は全くなく、何も変えずに同じことをずっとやっていました。そのままでいいのかメンバーみんなですごい不安になって秋元先生に相談したら、何か一つのことをやり続けることが大事だと言われました。その言葉を信じて変化を一つもつけずに3ヶ月やりきった結果、私達が表題曲を歌うことになったんです。一つのことをずっと続けるのは難しいことだけど、まずは一つを極めてから他を取り入れなきゃいけないんだと気づくことができました。

―最後に、これからアイドルになりたいと思う人達にアドバイスをください。

篠田:自分が思ってることって隠そうとしても出ちゃうものなので、前向きな気持ちで挑戦してもらえたらいいのかなと思います。

間島:諦めないで欲しいです。何十回とか何百回とかオーディションを受けて落ち続けると、もう絶対に無理だって嫌になると思うんですけど、諦めずに続けていれば、その内なぜ落ちたかのかがわかるタイミングが来ると思います。あとは運しかないので、数を打つことが大事だと思います。

Interview, Text & Photo: Atsuko Tanaka

リリース情報

★6th Single『大人サバイバー』2019年4月17日(水)発売

◆初回限定盤Type-A

【CD+DVD】 TYCT-39106  1,667円(税抜) 1,800円(税込)

【オーディオ・コメンタリー】間島和奏、鈴木遥夏、池松愛理、小澤愛実、大場結女、畑美紗起、篠原 望

◆初回限定盤Type-B

【CD+DVD】 TYCT-39107  1,667円(税抜) 1,800円(税込)

【オーディオ・コメンタリー】石川夏海、阿部菜々実、高橋真由、松本ももな、橋本桃呼、水野舞菜、白石真菜

◆初回限定盤Type-C

【CD+DVD】 TYCT-39108  1,667円(税抜) 1,800円(税込)

【オーディオ・コメンタリー】長月 翠、相澤瑠香、西村歩乃果、清原梨央、篠田 萌、町田穂花、高橋みのり

◆ラスアイ盤(通常盤)

【CD】 TYCT-30088  926円(税抜) 1,000円(税込)

◆封入特典

・初回限定盤TYPE A-C 封入特典(初回プレス分共通):フォトカード1枚 ランダム封入(ソロカード全52種)

・ラスアイ盤(通常盤)封入特典:プレミアムライブ参加応募抽選券

 

★6thシングル発売記念 “プレミアムライブ” 開催決定!

日程:2019年6月9日(日) /  開場:15:00 開演:17:00  / 会場:マイナビBLITZ赤坂

■ラストアイドル 公式サイト: https://lastidol.com

■ユニバーサルミュージック公式サイト : http://universal-music.co.jp/last-idol

■公式Twitter:https://twitter.com/last_idol_pr

 

★テレビ朝日系『ラストアイドル』(毎週土曜24:10-24:35にて放送中)

URL:http://www.tv-asahi.co.jp/last-idol/